堺市の国際障害者交流センタービッグ・アイにて、2023年8月26日・27日の2日間、ダンス・ワークショップ「Breakthrough Journey Dance Camp」が開催される。7月20日まで参加者を募集中だ。
ビッグ・アイでは2020年度から、「日本とアジア、多様な人と文化の共創」をコンセプトとする企画を複数実施してきた。今年は、日本とアジア、さらには障がいのあるダンサーとの舞台芸術を通じた交流と連携を推進すべく、アジア4カ国・地域のアーティストによるワークショップを実施することとなった。
講師には、2022年秋に上演した舞台公演DANCE DRAMA「Breakthrough Journey」の振付を担当するなど、国内外で活躍するダンスカンパニー・DAZZLE、ろう者によるダンスカンパニー・林靖嵐舞蹈團(台湾)をはじめ、障がいのある人との創作活動を行う国内外の振付家や、障がいのあるアーティストを迎える。
ワークショップ参加者の障がいの有無やダンス経験は不問。国籍、性別、プロ・アマを問わずダンスに興味関心がある人、障がい、国籍、文化や言語など異なる背景を持つ人々が出会い、参加できる5つのダンス・ワークショップを提案する。
講師プロフィール
DAZZLE(日本)
ストリートダンスとコンテンポラリーダンスを融合したダンススタイルで、独創性に富んだ作品を生み出し続けるダンスカンパニー。代表作「花ト囮(はなとおとり)」は国内外で受賞多数。世界三大演劇祭の一つ、ルーマニア・シビウ国際演劇祭など数々の演劇祭に招聘。体験型公演「イマーシブシアター」の旗手としても名高く、現在上野で常設公演「Lost in the pages」を上演中。森田かずよ(日本)
先天性の障がいを持ち、ダンサー・俳優として活動。障がい者を含む市民参加のダンス公演演出、ワークショップやレッスンなども行う。神戸大学人間発達環境学研究科博士前期課程修了。東京2020パラリンピック開会式ソロダンサー。田畑真希(日本)
タバマ企画主宰。滑稽なまでにガムシャラにユーモアを散りばめながら時間を紡ぐ作風には定評があり国内外で活動。性別、年齢、国籍、障がいの有無など差異を超えて、誰もが楽しみながら出来る身体表現の促進を展開中。小倉卓浩(日本)
「DANCE CREAM」主宰。よさこい「AZUKI」演出。身体と様々なものとの関係性を通して、動きに内包されたものを紐解きながら、年齢を重ねても向上し続け得るものを追求する。新城ゆきえ(日本)
2017年 Normalization Dance crew LIBERTY 発⾜。⼦どもから⼤⼈まで障がいの有無を問わず在籍している。“様々な選択肢を平等に、⾃由を⾃分で掴み取る”を⽬標に、ストリートダンスの要素を⽤いて、リバティーならではの⾳楽表現を追求している。Hui Chun Kit, Cyrus(香港)
香港展能藝術會の振付家で、ダンスカンパニー「Siu Lung Fung Dance Theater」 アーティスティック・ディレクター。香港出身。インターパーソナル・ポリティックス、関係性の強化やアイデンティティを創作テーマにしており、近年は、アジアの都市で活躍する振付師、ダンサー、芸術家たちを結ぶ交流プロジェクト「Asian Choreographers Exchange Project」に力を注いでいる。Lin Ching Lan(台湾)
足裏から伝わる音楽の振動を感じて踊る台湾のろうダンサー。2015年にプロジェクト「月芽計画」を立ち上げる。月は耳を表現し、花は聾者、芽は種の発芽を象徴しており、子ども一人一人が一粒の種であり、水を引き、潤すことにより、聴こえなくても、音のない世界で”踊りを聞き、音から抜け出す“ことができ、自分に自信を持ち、成長し、自ら道を切り開くことができる。ダンスを通して、多様な理解を促進し、困難に直面している人たちを勇気づけている。Luqman B As’ad(シンガポール)
2007年にヒップホップダンスを始める。国内外のフリースタイルシーンで活躍し、これまで権威ある大会「Japan Dance Delight」などで数々のタイトルを獲得。最近では、後進の育成を目的に、14歳から25歳までのストリートダンサーを対象としたダンストレーニングプログラム「SHIFT」を立ち上げる。Ammar Ameezy(シンガポール)
ろうの映画監督、振付師、クリエイティブ・ディレクター。2018年に日本財団・ユネスコ主催のアジア太平洋障害者芸術祭「True Colours Festival」(シンガポール)に出演するなど、多数の作品に出演。現在は、振付師やダンス講師として、聴覚障害者の青少年にその情熱を広めている。
Breakthrough Journey Dance Camp
会期:2023年8月26日(土)・27日(日)
会場:国際障害者交流センタービッグ・アイ 多目的ホール
対象:障がいの有無や国籍、年齢、性別、プロ・アマを問わずダンスに自信のある方 ※未就学児不可
定員:各プログラム20名
料金: 参加無料 ※7月20日(木)までに要事前申込
申込:公式サイトにて詳細を確認、申込用紙を入手して、Eメールで送信。
※応募多数の場合は抽選。抽選の結果は、8月初旬に応募者全員に郵送で通知問合:国際障害者交流センタービッグ・アイ「ダンス・ワークショップ」係 072-290-0962 college@big-i.jp
堺市南区茶山台1-8-1