全国からクラフト作品が集う恒例のフェア「灯しびとの集い」が、2024年11月16日(土)、17日(日)に、堺市大仙公園にて開催される。14回目を迎える本イベントには、陶磁、ガラス、金属、漆、木工などの多彩なジャンルからおよそ100組の作家と、素材や味などにこだわった飲食店およそ13店舗が出展する。
灯しびとの集いは公募制で、出展作家の選考は専門の委員会によって行われる。今年のメンバーは、wadの店主・小林剛人、デザイナーの高橋真之、イラストレーターの西淑、ショップディレクターの鈴木善雄、挿花家の雨宮ゆか、そしてガラス作家の辻野剛。基本的に選考委員は3年任期の交代制だが、連続して前任のメンバーが名を連ねた。そのぶん、選考会での意見交換はさらに白熱し、作家の独創性や技術、意欲を厳正に見極める場に。今回は600組を超える応募のなかから選ばれた作家たちが参加し、それぞれの個性を色濃く発揮するフェアを生み出す。
灯しびとの集い実行委員会は、クラフトの本質について、次のようなステートメントを掲げている。
「Craft」とは、機械生産に対しての手仕事、と表現される。
元来モノを大量に必要とした時代が来る前には
Craftという言葉は無かったのかも知れない。
そのくらい人がモノを作るということは当たり前のことなのです。
当たり前で無くなりかけている時代に、その当たり前のことを生業とし、
人々の暮らしの中に小さな”思い”という明かりを灯す人たちがいます。
彼ら彼女らと触れ合い、モノが持つ物語に耳を傾けることで、
人の暮らしが少し豊かになり、モノに対する価値感も変るのではないでしょうか。
堺は日本の工芸を育てた「茶の湯」と深い縁があり、世界各国の文化が渡来し交わる拠点でもあった。この場所から、人と人とのつながりを、モノや食を通じて広げていくことが、灯しびとの集いの目指すところと言えるだろう。
この想いと各作家による作品の多様性、美しさを表現するため、実行委員はフランス在住のアーティスト・イラストレーター、イザベル・ボワノに今年のキービジュアルを依頼。「その人の仕事や作品を見ると、いかに愛情をもって取り組んでいるかが感じられる」と語る彼女の絵からは、手仕事の繊細さや温もりが伝わってくるようだ。
会場を散策し、作品に触れながら、その背景にある作家の熱量を感じてほしい。
日程:2024年11月16日(土)、17日(日)※雨天決行・荒天中止
会場:大仙公園催し広場
時間:10:00〜16:00
入場料:無料
出展作家:クラフト出展100組程度、飲食出店13店舗程度を予定
※詳細は灯しびとの集いWebサイトを参照
主催:灯しびとの集い実行委員会
後援:堺市、(公財)堺市文化振興財団、(公社)堺観光コンベンション協会、堺市教育委員会
問合:灯しびとの集いWebサイトのコンタクトフォームより要問い合わせ
大仙公園催し広場
大阪府堺市堺区百舌鳥夕雲町