放出の3階建の民家を改修し、美術作家の西嶋みゆきとしまだそうが作品制作の拠点として使用している建物「cumonos(クモノス)」にて、3名のアーティストによる個展が同時開催される。
山本 駿平 個展「0の接近遭遇」
現在も近畿大学で学びながら学外での発表も精力的に行なっている山本の絵画では、ありそうな風景や静物を土台に何かの気配を察したその瞬間のような光景が現れます。様々なメディアから得られたインスピレーションを元に描かれた作品たちをぜひご高覧頂ければ幸いです。 /cumonos
<接近遭遇>(せっきんそうぐう、英: Close encounter)
空飛ぶ円盤(未確認飛行物体)とその関係のものとの目撃、接触。天文学者でありアメリカ空軍とのUFO調査計画に参画したジョーゼフ・アレン・ハイネック博士の1972年の書籍、The UFO Experience: A Scientific Inquiry(邦訳 『UFOとの遭遇』 南山宏訳、大陸書房、1978)での分類による。
出典:フリー百科事典『ウィキペディア(Wikipedia)』映画や小説、アニメーション、漫画、音楽など他作品から得る様々な感覚を起点にして、ここではないどこかのイメージをキャンバスと絵の具を用い出力しつつ、絵がその色や形、材質を認識される前に表象する得体のしれないまぼろしについて考えながら制作している。 /山本 駿平
山本 駿平 プロフィール
2001年兵庫県生まれ
現在近畿大学文芸学部芸術学科在籍中
【主な展覧会】
2023年
FACE展2023(SOMPO美術館 / 東京)
第97回国展 絵画部企画展示「新しい眼」(国立新美術館 / 東京)
関西美術大学選抜展(高島屋大阪店 / 大阪)
二人展「静かな波を走らせて」(Calo Bookshop and Cafe / 大阪)
2022年
グループ展「4/4 ヨンブンノヨン」(89画廊 / 大阪)
グループ展「線、ゆらゆら」(ai2 gallery / 大阪)
アイギャラリー学生アートコンペ2022(アイギャラリー / 大阪)
【受賞歴】
2022年
アイギャラリー学生アートコンペ cumonos奨励賞
FACE展2023 入選
深川 未貴 個展「ライフ・イン・石引」
深川未貴は、2019年に嵯峨美術短期大学専攻科洋画コースを卒業後、2021年に京都市立芸術大学大学院美術研究科修士課程を修了し、福井、大阪、京都などで個展やグループ展を重ねて現在は石川県に身を置きながら制作を続けています。
深川は、自身の生活の中で目に留めたものの捉え難いが気になる形たちが、「何」であるかという手前にあるイメージそのものについて、絵画、粘土、新聞紙、ボンドなどを用いて表現を試みています。そこでは、一つの事象をきっかけに深川が巡らせた様々なイメージや言葉(文字)の線が踊り混ざり合い刻まれていくようです。それらは平面とも立体とも言い難い何であるかという表象をもはや遠ざけるような特異な存在感としてそこに現れます。
今展では、自身が身を置く金沢市石引での生活の中で受け取ったモチーフから制作された作品で構成されます。深川の独自の世界観をぜひご高覧頂けたら幸いです。 /cumonos・・・
2023年の春、石川県金沢市石引に移住してみた。ここでの生活の中で、見つけたものがある。近所の「ライフ・イン・石引」という名前のアパートの前に捨ててある、気味の悪い全身鏡、バスで見かけた男の子のこと、近所に咲くもりもりしたカシワバアジサイなど、ここでの暮らしとともに、気になるものに出会ってきた。
今、それらを形に残したいと強く感じている。形になったものたちは、一人暮らしの私の部屋と、このまちを繋いでくれる。 /深川 未貴深川 未貴 プロフィール
1996年 福井県生まれ
2019年 嵯峨美術短期大学 専攻科 洋画コース卒業
2021年 京都市立芸術大学 大学院 美術研究科 修士課程修了
2023年から、石川県金沢市石引で生活中。
【個展】
2023年 みどりのトーダイ (GALLERY MoMo Roppongi・東京 )
2022年 深川未貴展 ( 福井銀行本店ギャラリー・福井 )
2018年 深川未貴展 (O ギャラリー eyes・大阪 ) ほか
【グループ展】
2023年 満ちている空き地(アトリエみつしま・京都)
2023年 カチュウ ( 嵯峨美術大学・京都 )
2020年 New-laid eggs vol.3(GALLERY MoMo Ryogoku・東京 ) ほか
【受賞歴】
2021 京都市立芸術大学作品展2020、大学院市長賞 ( 作品買い上げ )
2019 第 30 回美浜美術展、大賞
2018 シェル美術賞展 学生特別賞 受賞
【パブリックコレクション】
京都市立芸術大学
小野 潤一 展「ぼうしの日曜日」
小野は、長らく樹脂や石膏などの素材を用いてどこかの物語のかけらを描くような立体・半立体的な作品を作り続けています。独自の素材感も相まってたおやかな表情でこちらへ語りかけてくるような作品は、その周りの空気と共に観る者を作品の世界へ惹き込んでくれます。
今展では、近年取り組んでいる木の素材を用いて、壁面から作品の主人公が飛び出すような軽やかな展示となりそうです。ぜひ会場で小野の描くイメージの世界に包まれて頂けたら幸いです。 /cumonos・・・
人や動物の姿に興味を持っていますが、その存在感というよりわずかに感じる気配のようなものを近くに感じていたいです。
物語の断片のようなもの、またはありふれた日常などそのイメージはさまざまです。
ふと目に入った瞬間に和んだり、落ち着いたり、ときめいたりする心の動きが好きなので、そこにそっといてくれて佇んでいる何かになればと思っています。
自分には個性が強く、いままであまり作品素材に使ってこなかった木を最近は使ってみています。その木肌の温もりや木目の美しさが喜びをくれています。 /小野 潤一小野 潤一 プロフィール
1979年 大阪府生まれ
2005年 大阪芸術大学 大学院修了
【個展】
2006年 gallery Den / 大阪 (`08)
2010年 2kw gallery58 / 大阪(`12.`13.`14)
2016年 「砂がみていた夢」 2kw gallery / 大阪
2017年 「夜と朝をつなぐ本」 不二画廊horyuji / 奈良
2017年 「かたちの扉」 La foresta 南河内林業総合センター / 大阪
2020年 「忘れかけた伝言」 cumonos GALLERY / 大阪
2021年 「おやすみの足おと」 ギャラリー白3 / 大阪
2022年 「memory game」 GAMOYON Gallery / 大阪
【グループ展】
2022年 cumonos collaboration クモノスライド -extra edition- maruroom / 奈良
2023年 「Drawing in my room 3」GAMOYON Gallery / 大阪
2023年 「或る日、何処かの」gallery morning / 京都
山本 駿平 個展「0の接近遭遇 」
会場:クモノス(cumonos)1階cumonstudio gallery深川 未貴 個展「ライフ・イン・石引」
会場:クモノス(cumonos)2階cumonoma小野 潤一 展「ぼうしの日曜日」
会場:クモノス(cumonos)3階uwanosora3展示共通
会期:2024年6月15日(土)〜30日(日)
時間:土・日曜 13:00〜19:00、月・金曜13:00〜18:00
休廊:火〜木曜
料金:入場無料
詳細:https://cumonos.jimdofree.com/exhibition-1/
大阪市鶴見区今津南3-1-14