
2009年に永井祐介が、空間と場の関係を巡る文化的な営みの思考と実践のために立ち上げたクリエイティブ・プラクティス「Vacant」のプロダクトライン「Vacant/Multiple」の展示会「Correspondences」が、2025年4月22日(火)から27日(日)まで、中之島のgraf porchにて開催される。
永井が思索を重ねる『文化空間学 / Cultural Placeology』の理念のもと立ち上げたVacant/Multipleのプロダクトは、衣服・小物・家具・書籍など、多岐にわたる。それらは単なる物質ではなく、「空間から場へ」と変容するための媒介(メディウム)として、人とモノの関係性を問い直すものだ。
本展では、それぞれのプロダクトに宿る背景や物語を解きほぐすようなインスタレーションを展開する。
「応答を / Correspondences」
“溢れるほどに所有することではなく、ひととモノの親密な関係性こそが真の豊かさへとつながる。共に過ごした時間のぶんだけ、モノに自分の姿が映し出されていきます。”―Vacant/Multiple Conceptより
Vacant/Multipleのプロダクトは、使い込むほどに表れる経年変化や、補修や手直しの跡が持ち主の個性を映し、唯一無二の存在へと育っていくことを願って生み出されています。モノが人に応え、人がモノに応じる。そうした相互の「応答」によって築かれる関係性は、消費のサイクルに埋もれがちな日々の中で、私たちをより自由で豊かな時間へと導いてくれるかもしれません。
(Webサイトより)
“Correspondences”
Vacant/Multiple会期:2025年4月22日(火)〜27日(日)
会場:graf porch
時間:11:30〜18:00
問合:06-6459-2100(担当:信川)
※展示開催期間中は商品が20%割引で注文できる
大阪市北区中之島4-1-9
graf studio 2F