
2025年4月29日(火・祝)に、大阪市大正区のアゼリア大正ホールにて、藤木志ぃさー独演会「海から豚がやってきた!TKY550Pigs~戦後ハワイから贈られた豚の壮大な物語~」が開催される。
大正区は「リトル沖縄」とも呼ばれ、沖縄出身者の人口は4分の1を占めるとも言われる。特に沖縄移民が集住するのは、大正駅から徒歩20〜30分ほど歩いたエリアで、地域の公園では1975年から沖縄出身の若者たちによって「エイサーまつり」が毎年開催されている。
今回の独演会は、大正区に拠点を持つ関西沖縄文庫を中心とする実行委員会が企画。激戦で荒廃した沖縄を救うために、移民先のハワイから550頭の豚を贈り届けた沖縄出身者たちの物語で、実話に基づく落語だ。
落語の後の第2部では、大正区で「エイサーまつり」を50年間開催してきた「がじまるの会」によるエイサー演舞があり、演者や参加者の交流会も予定されている。
「うちなー噺家」として沖縄落語を確立しようと奮闘中の、藤木志ぃさーによる独演会。今回の演目は、「海から豚がやってきた! TKY550Pigs~戦後ハワイから贈られた豚の壮大な物語~」。
第2次世界大戦から3年後の1948年、ハワイへ移民していた沖縄出身者が、荒廃したふるさとを助けるため、数々の困難を乗り越えて550頭の豚を贈り届けました。この逸話をもとにした落語です。
当時奔走した沖縄の血を継ぐ勇士たち(比嘉太郎、外間勝美、上江洲易男)の生き様を、たくさんのエピソードとともに紐解きながら伝えます。船に乗って豚と共にふるさと沖縄へ向かう勇士たち。しかし航海は楽なものではありませんでした。嵐を避け、激戦で残された海に浮かぶ機雷を避け、難航を強いられます。そして船内の飲料水や豚の餌が底をつきかける…。
しかし、ナゼ豚だったのか? その莫大な資金はどこから? そして、どうやってこの航海を成し遂げたのか?日本ではあまり知られていないこのお話は、実は、沖縄ではよく知られたお話です。うちなー噺家・藤木志ぃさーが、楽しくお伝えします。
藤木志ぃさー(藤木勇人)プロフィール
1961年沖縄県コザ市生まれ。1985年に「笑築過激団」、翌年「りんけんバンド」に参加。1993年より立川志の輔を師事(現在は独立)。沖縄を題材に一人芝居や高座話を始める。NHK朝の連続テレビ小説「ちゅらさん」や「ちむどんどん」に出演し、沖縄ことば指導も務める。現在はうちなー噺家として沖縄落語を確立するために奮闘中。

藤木志ぃさー独演会「海から豚がやってきた!TKY550Pigs~戦後ハワイから贈られた豚の壮大な物語~」
日時:2025年4月29日(火・祝)開場13:30/開演14:00
会場:アゼリア大正ホール
料金:一般 2,000円/学生・障がい者1,000円 (介助者無料)
※前売・当日の区別なし定員:300名
主催・問合:藤木志ぃさー独演会実行委員会(関西沖縄文庫内)06-6552-6709 mail2@okinawabunko.com
アゼリア大正ホール
大阪市大正区小林東3-3-25