枚方市立御殿山生涯学習美術センターでは、市民が「みる」だけでなく、作家とともに「つくること」を通して、作家の造形思考に触れ、交流することを目的として、1998年より「つくること」をテーマとする企画展「アトリエ美術館」を毎年開催している。
24回目となる今回は、大阪を拠点に活動する画家・野原万里絵を迎え、展覧会 「途中は案外美しい」を開催する。
野原は1987年大阪生まれ、大阪市在住。絵画を描く際の感覚的かつ曖昧な制作過程に関心を持ち、自ら制作した定規や型紙などの道具を用いた絵画作品を制作・発表している。現在(2020年10月)、国際芸術センター青森(ACAC)の2020年レジデントアーティストとして青森にて滞在制作を行っており、2019年は奈良、東京、新潟で展示を行うなど、近年精力的に活動している。
自身が道具で絵を描く行為に加えて、ワークショップを日本各地で開催し、協働制作による作品も発表している野原。今回の企画では、御殿山生涯学習美術センターにさまざまな人々が集い、創作や文化活動を自由に楽しむ様子を公園に重ねて、展示のテーマを「架空の公園」とした。子どもから大人まで、広く募集した理想の公園のアイデアをもとに、同センター利用者やオンラインでの協働制作者など、離れた場所で参加者と野原が共に創り上げた作品のパーツを一堂に集結させ、忘れかけていた遊び心を想起させるようなインスタレーションを発表する。
野原 万里絵
1987年大阪生まれ、大阪市在住。2013年京都市立芸術大学大学院 美術研究科絵画専攻(油画)修了。2020年より大阪・北加賀屋の共同スタジオ「Super Studio Kitakagaya」を拠点に活動中。
絵画を描く際の感覚的か つ曖昧な制作過程に関心を持ち、自ら制作した定規や型紙などの道具を用いた絵画作品を制作・発表している。また、自身が道具で絵を描く行為に加 えて、ワークショップを日本各地で開催し、協働制作による作品も発表。他 者とのコミュニケーションを通して、絵画の新たな可能性を模索している。
最近の主な展覧会・レジデンスに「OPEN CALL : CALL for OPEN」(国際芸術センター青森 ACAC、青森、2020)、「飛鳥アートヴィレッジ 2019 回遊」(奈良県立万葉文化館 展望ロビー、奈良、2019)、「ゆいぽーと アーティスト・イン・レジデンス 招聘プログラム 2019 春季」成果展(ゆいぽーと 新潟市芸術創造村・国際青少年センター、新潟、2019) 、「絵画の現在地」(500m美術館 、北海道、2018)など。
アトリエ美術館 vol.24 野原万里絵展 「途中は案外美しい」
会期:2020年11月13日(金)〜12月13日(日) ※大阪府の外出自粛要請に伴い12月6日までに会期短縮
会場:御殿山生涯学習美術センター1F ロビー
時間:9:00〜21:00(日・祝のみ 9:00〜17:00)
料金:入場無料
問合:御殿山生涯学習美術センター Tel. 050-7102-3135
関連イベント アーティストトーク
日時:11月15日(日) 15:00~
聞き手:伊藤まゆみ(京都精華大学展示コミュニケーションセンター特別任用講師)
*新型コロナウイルス感染症対策のため、公開収録として開催し、後日動画をWeb上にて公開。
枚方市御殿山町10-16