大阪・北加賀屋を拠点に活動するdot architectsの共同代表、家成俊勝による『現代建築家コンセプト・シリーズ27 ドットアーキテクツ|山で木を切り舟にして海に乗る』(LIXIL出版)、デザイナーの原田祐馬による『One Day Esquisse:考える「視点」がみつかるデザインの教室』(誠文堂新光社)の出版を記念したトークイベント「目の発見、手の対話、海の乗りかた」が、12月17日(木)にスタンダードブックストアにて開催される。
『現代建築家コンセプト・シリーズ27 ドットアーキテクツ|山で木を切り舟にして海に乗る』は、家成が生まれ育った兵庫・六甲のまち、阪神・淡路大震災、北加賀屋やかつて住んだ集合住宅での出来事など、本人の私的な体験を起点とした15章のテキストで構成。批評家の高祖岩三郎が提示する、国家や資本によって築かれる基盤施設としての「楼閣」と、民衆のにぎわいがもたらす秩序としての「巷」というふたつの都市化の概念を援用しながら、路上、土地の共有、一時的な自律といった「巷」の上に建築をつくり続けてきたdot architectsの思想を著した書籍だ。
一方、『One Day Esquisse:考える「視点」がみつかるデザインの教室』は、京都芸術大学空間演出デザイン学科で客員教授を務める原田が、2020年4月から自主的に行ったオンラインゼミ「One Day Esquisse」の講義録だ。1日につき1問出題される課題と参加学生の作例、ゲスト講師による講評コメントをもとに、自宅の環境や身近な素材からクリエイティブなアイデアを発想し、プレゼンテーションとして伝えるため視点と手法を解説。幅広いレベルの学生に向けた柔軟な課題と、各者が考えを持ち寄るディスカッションは、同学を超え全国の学生の参加を促した。
本トークイベントで聞き手を務めるのは、スタンダードブックストア店主の中川和彦。まだ見ぬ空間やもの、コミュニケーションを模索する家成、原田の視点のずれを重ね合わせ、生きること、学ぶことについて語り合う。
家成俊勝
建築家。dot architects共同主宰。京都芸術大学空間演出デザイン学科教授。1974年兵庫県生まれ。関西大学法学部法律学科卒。大阪工業技術専門学校夜間部卒。専門学校在学中より設計活動を開始。大阪・北加賀屋を拠点に活動。建築設計だけに留まらず、現場施工、アートプロジェクト、さまざまな企画にもかかわる。第15回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展(2016)にて審査員特別表彰を受賞(日本館出展作家)。
https://dotarchitects.jp/top.html(LIXIL出版Webサイトより引用)
原田 祐馬
1979年大阪生まれ。デザイナー。UMA / design farm代表。
大阪を拠点に文化や福祉、地域に関わるプロジェクトを中心に、グラフィック、空間、展覧会や企画開発などを通して、理念を可視化し新しい体験をつくりだすことを目指している。
「ともに考え、ともにつくる」を大切に、対話と実験を繰り返すデザインを実践。
グッドデザイン賞審査委員、京都芸術大学(旧京都造形芸術大学)空間演出デザイン学科客員教授。
共著に『小豆島にみる日本の未来のつくり方』(誠文堂新光社、2014年)。
愛犬の名前はワカメ。(誠文堂新光社Webサイトより引用)
出版記念トークイベント 家成俊勝×原田祐馬×中川和彦「目の発見、手の対話、海の乗りかた」
日時:2020年12月17日(木) 19:00開演(20:30終了予定)
会場:スタンダードブックストア
料金:1,000円(会場参加者は限定10名程度。ドリンクなし・自由席)
予約方法:電話(06-6796-8933)かメール(info@standardbookstore.com)、来店(スタンダードブックストア2Fレジカウンター)にて申し込み
※メールの場合は、予約イベント名、名前、電話番号、人数を明記の上送信問合:06-6796-8933