2021年12月12日(日)、DJユニットSoi48が主催するパーティー「SOI48 VOL.45 南大阪『昔、近藤組 今、宝龍会』SPECIAL」が大阪で開催される。泉州音頭とレゲエという今昔の大阪南部のサウンドをフューチャーする本イベントは、有観客のチケットが数量限定で発売され、オンラインでも配信される。
泉州音頭 宝龍会や大阪レゲエシーンのパイオニア近藤組のBOOGIE MANが特別出演。タイからはイサーン・レゲエのパイオニアMONKEYKING420が配信で参加。そのほか、DJ紫式部、Monaural mini plug、Jap Kasai、Ascalypso、Young-G、MMM、俚謡山脈、AOKI LUCAS、RICH & BUSY、DJ HONEYPANTS、DJ カレー、KUNIO TERAMOTO aka MOPPY、Soi48がラインナップされている。
本イベントを主催するSoi48は「旅行先で出会ったレコード、カセット、CD、VCD、USBなどフォーマットを問わないスタイルで音楽発掘し、再発する」宇都木景一と高木紳介によるDJユニット。EM Recordsのタイ音楽シリーズの監修を手がけ、タイ音楽と旅についての著書『TRIP TO ISAN 旅するタイ・イサーン音楽ディスクガイド』(DU BOOKS、2017年)を刊行している。
宝龍会は現在、コロナ禍による資金難のため、「発会二十周年記念イベント」の支援をクラウドファンディングで募っているので、こちらも合わせて確認してほしい。
大阪南部は泉州エリア。岸和田のだんじり祭りで有名なこの地に息づくダンスミュージックがある。一つは泉州音頭。滋賀県に発生した江州音頭の系譜を受け継ぐ「語り物」形式の盆踊り口説き。夏になると泉州エリアにはこの泉州音頭で盆踊りを催す櫓が多数立ち並び、その櫓で音頭を取り仕切る音頭取りを擁する泉州音頭の会は30団体を超えるという。
そんな音頭ひしめく泉州エリアの中にあって、古くは「花沢節」とも呼ばれたこの盆踊りを、ルーツに根ざしたスタイルで今に継承するのが宝龍会だ。オリジンである花沢会を脱退した玉若が設立した白龍会の流れを汲み、弘若によって設立。自らを「絶滅危惧種」と呼ぶオールドスクールな音頭で地元の櫓を盛り上げている宝龍会だが、今回のSoi48パーティーではエレキギターや三味線を排した「太鼓と音頭取りの唄だけ」のセットで登場!
さらにもう一つ、泉州にはレゲエタウンという顔がある。青年団などの祭りのお兄ちゃん、地元のラガな先輩たち。泉州の若者は彼らの背中を見て泉州サウンドに染まっていく。その泉州レゲエの最初期、いや日本のサウンドシステム最初期に誕生したクルーが「近藤組」だ。大阪南部は貝塚市の同じ小学校に通う同級生とその一個下、二個下の友達同士数人によって結成された近藤組。DEEJAYを担当していたのがまだ中高生だったBOOGIE MANである。その後BOOGIE MANは「オリジナル・ナニワ・イントネーション」を操る唯一無二の存在として”パチンコ・マン”など数々のヒットを放ち、日本を代表するDEEJAYとして活躍することになる。
そして何と元「近藤組」のメンバーが、泉州音頭の宝龍会に3人在籍しているという!ルーツ・コンシャスな宝龍会と、「大阪」をテーマとした深いリリシズムを持つBOOGIE MANは、かつて伝説的なレゲエクルー「近藤組」でシノギを削った盟友同士だったのだ。大阪南部、泉州エリアに根付き、愛されてきた「泉州音頭」と「レゲエ」という2つのダンスミュージックがSoi48パーティーで邂逅を果たす!
SOI48 VOL.45 南大阪『昔、近藤組 今、宝龍会』SPECIAL
日程:2021年12月12日(日)
時間:14:00〜21:00
配信:2,000円(Soi48×俚謡山脈ミックスCD付き)
現地・有観客:5,000円(Soi48×俚謡山脈ミックスCD+ステッカー+日本酒付き)
会場:大阪某所(※現地・有観客チケット購入者にメールで開催場所を連絡)
チケット購入方法:https://soi48.theshop.jp/
SPECIAL LIVE:泉州音頭 宝龍会、BOOGIE MAN、MONKEYKING420 from Isan
SPECIAL DJ:DJ紫式部(DJ文化活動委員会)
LIVE:Monaural mini plug、Jap Kasai
DJ:Ascalypso、Young-G(stillichimiya)、MMM(stillichimiya)、俚謡山脈、AOKI LUCAS、RICH & BUSY、DJ HONEYPANTS、DJ カレー、KUNIO TERAMOTO aka MOPPY、Soi48
日本酒:にほん酒や
文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業