現代美術・舞台芸術の分野で主に活動するhyslom(ヒスロム)による新作映画の公開試写会が、2022年の一般公開に先駆け、九条のシネ・ヌーヴォにて開催。上映終了後、来場者の感想を聞いて作品へフィードバックする。
hyslomは、加藤至、星野文紀、吉田祐からなるアーティストグループ。2009年より大阪・関西で活動を始め、身体を用いて土地を体験的に知るための遊び「フィールドプレイ(劇団維新派の故・松本雄吉がそう呼んだ)」を各地で実践、映画、展覧会、パフォーマンス作品として発表してきた。近年の展覧会に、「hyslom itte kaette.Back and Forth」(Ujazdowski Castle Centre for Contemporary Art、2019年)、「ヒスロム 仮設するヒト」(せんだいメディアテーク、 2018年)など。主な映画監督作品としては、「My cap My mud My handkerchief」(2014年)、「シティII」(2021年)などがある。
今回の映画製作の契機は、彼らが2015年から作業場として使用していた京都市内の木造長屋3軒の土地所有者が2021年に変更になり、建物の取り壊しが決まったこと。更地にするのであれば、解体工事に関わりたいという彼らの願いを新しい土地の所有者が受け入れ、解体業者の計らいにより、工事に関わって映画をつくることになったという。
【ストーリー】
京都駅から徒歩数分、近年多くのホテルが建設され急速に街の風景が移り変わる場所にある、
築80年以上の連棟長屋(ヒスロム作業場)が映画の舞台。この建物はまもなく解体される。
解体工事を行っている渦中の建物で。遊びを作る、物を作る、音楽を作る、飯を作る、場を作り、 映画を作る。大工・料理人・美術・音楽・録音・カメラマン。彼らは無くなる建物を記録し映画を作るスタッフであり、解体現場の作業員であり、映画の出演者。更地になるまでの、工事の工程、変わっていく風景、家、物質。その作業と風景の中で身体で遊び尽くし、何かを想像し、家と土地の歴史を記録に納める。
hyslom新作映画 公開試写会「美整物 輝かせる時間の黄金」
日時:2021年12月28日(火)16:05~(上映時間77分)
会場:シネ・ヌーヴォ
料金:1,200円(一般・会員・シニア)
問合:06-6582-1416(シネ・ヌーヴォ)
*シネ・ヌーヴォWebサイトよりオンラインチケット購入が可能
*一般予約は受付終了。映画は2022年以降も上映予定(時期未定)出演:加藤至、吉田祐、 星野文紀 ほか
プロデューサー:向井麻理
撮影 :内堀義之、宇治茶、斎藤玲児 ほか
録音・整音 :松野泉
美術:西村立志
装置:建築集団 々(野崎将太、樋口侑美、上村一暁)
火術:てっせい(AbRabbi 油火)挿入歌「pool」
作詞・作曲:zzzpeaker(ex.グルパリ)エンディング曲「コンテンポラリー・サーカス」
トラック制作:瀧口翔
作詞:hyslom/ヒスロム、マイアミ
歌:MCいちねんにくみむかいしょうま、MC極刹那企画協力:株式会社ナポリビルディング、b.k.b、一般社団法人HAPS
補助:文化庁「ARTS for the future!」補助対象事業
配給:hyslomフィルム
企画・監督・撮影・編集・制作:hyslom
主催:hyslom関連イベント
アフタートーク日時:2021年12月28日(火)上映後開始、18:30終了予定
ゲスト :梅田哲也(アーティスト)
登壇者 :hyslom(加藤至、星野文紀、吉田祐)
聞き手 :山﨑紀子(シネ・ヌーヴォ支配人)
大阪市西区九条1-20-24