絵画は呼吸するように描かれ、一つ一つの作品はそれぞれの絵画の時間を生きているのだと思う。
宮島で潮の満ち引きを見たときに、その大きな変化に眩暈がした。
そこには小さな人間の生ではなく、ガイアという一つの生きた存在を感じたからだ。
絵画というものは、描かれた瞬間から色褪せ、朽ちていくが、
そこに描かれたものによって、絵画の時間が生み出されている。
それに気づき・見ることは、そこにあるものをどのように認識するのか。
私は、私のイメージに近いシチュエーションの言葉を探した。
絵画を旅するという言葉をよく耳にするが、それは絵画に含まれる非日常を感じるからであり、
人間生活とは別次元の絵画の時間が見える瞬間なのかもしれない。インタタイダルのように、そこにあるにも関わらず、見えたり見えなかったりすること、
絵画の時間はそこに存在すると思う。インタタイダル(潮間帯):満潮時に水面となる位置と干潮時に水面となる位置の間
会期:2022年4月1日(金)~12日(火)
会場:宝塚市立文化芸術センター サブギャラリー
時間:10:00〜18:00(最終日は16:00まで)
休館:4月6日(水)
料金:入場無料
主催:未生空間イズム実行委員会
企画協力:加藤義夫芸術計画室関連企画 鼎談「インタタイダルワールドとは何か?」
日時:4月2日(土)15:00〜16:00
会場:サブギャラリー内
出演:藤部恭代(アーティスト)、澤昭夫(未生空間イズム実行委員会 特別顧問)、加藤義夫(宝塚市立文化芸術センター 館長)
兵庫県宝塚市武庫川町7-64