南堀江のTEZUKAYAMA GALLERYにて、グループ展「MIKADO2 ‒ My baby collection」が開催。
MIKADO2(ミカド2)は山田周平、小池一馬、金光男、神馬啓介の4人のアーティストを主要メンバーとするプロジェクト。「中心の不在をその構造にもつ展覧会を作ること」を目的として2021年から活動している。
第1回目のMIKADO2(会場 : 瑞雲庵・京都/ 2021)では、”キュレーターの不在”というテーマのもと、展覧会を行いました。
MIKADOという言葉はヨーロッパではポッキーの名称であり、フランスでは竹ひごを使ったゲームであり、日本では天皇を意味します。この例が表すように、この言葉は指示する対象が複数にわたります。通常、キュレーターはあるテーマの下、 テーマに沿った作品を集め(中心にある意味に向かって)展覧会を作ります(キュレーションします)が、MIKADOという言葉が複数の事象を指示するのに習い、一つのテーマ(中心)に収斂しない構造を展覧会に持たせることを目的としました。
第2回目となる今回は、架空のコレクターのコレクション展を行います。 MIKADO2のメンバーの作品のみを偏愛し、蒐集しているハワイ在住の日系アメリカ人男性(女性)コレクターが、 彼(彼女)の理想とするコレクションルームを観賞者に披露します。(プレスリリースより)
山田 周平 | Shuhei Yamada
ニヒリズムとユーモアをベースに現代社会に対する考察を通じて作品を制作。 写真、映像、立体、平面、と様々な作品形式を展開しながら、ミニマルでコンセプチュアルな作品を制作。作品は、それ自体の意味だけではなく、文脈との関係において見る者に解釈を委ねる作品が多い。2013 年、アーモリーショーのキュレーション部門において、当時アンディウォーホール美術館(ピッツバーグ)館長のEric Shinerにより唯一の日本人として選出され、様々なメディアで話題となった。
主な個展に Daiwa Anglo-Japanese Foundation(ロンドン/2019)AISHONANZUKA(香港/2017,16,14)The ArmoryShow(ニューヨーク/2013) CAPSULE(東京 /2012)。主なグループショーに 「positionalities」 京都市立芸術大学ギャラリー@KUCA(京都/2022) 「HELLO KONNICHIWA」AISHONANZUKA(香港, 2021)「Next World―夢みるチカラ タグチ・アートコレクション × いわき市立美術館 」いわき市立美術館(いわき市 /2021)「KUROOBIANACONDA 03 SANMAIOROSHI」TEZUKAYAMA GALLERY(大阪 2021)「MIKADO2」瑞雲庵(京都 / 2021)「Unclear nuclear」URANO(東京 /2016) 「Resonance」Sao La Gallery(ホーチミン /2014) への参加がある。
2003年 写真新世紀優秀賞受賞。 2017年 ISCPレジデンスプログラム(ニューヨーク)に参加。 主なコレクショ ンにタグチコレクション、 G foundation。
小池 一馬 | Kazuma Koike
画家・彫刻家。1980 年生まれ、大阪府在住。幼少期をブエノスアイレス、高校時代をバルセロナで過ごす。日本大学藝術学部美術学科彫刻専攻卒業。「架空の古代遺物」をテーマに、偶像、ツボ、大型ネコ類、植物、パイナップルなどをモチーフにしたセラミック彫刻、ペインティング、ドローイングを制作している。「異なる要素が調和しながら共存した状態」や「モノの用途や意味が変化する過程」への関心のもと、異なる場所/時代に由来するイメージをミックスして作られる作品は、どこにも属していないかのような独特の浮遊感をまとっている。
金 光男 | Mitsuo Kim
1987年大阪市生まれ。三重県在住。シルクスクリーンの技法を応用し、蝋を塗ったパネルに定着させたイメージに熱を加えることで、そのイメージが溶けて崩れながら固められるという独自の手法を使って作品を制作。その手法を通じて在日3世として日本に生まれ育った状況を投影している。
2016年に京都市芸術新人賞を受賞、2014年にVOCA2014奨励賞を受賞、2012年にアートアワードトーキョー丸の内2012にてフランス大使館賞/木幡和枝賞、群馬青年ビエンナーレにて奨励賞、京都美術工芸新鋭展にて朝日新聞賞を受賞。
神馬 啓佑 | Keisuke Jimba
1985 年愛知県に生まれ、京都府在住。 京都造形芸術大学に在籍中から、大学院修了後、今日に至るまで京都に拠点を置きながら、主に絵画制作に取り組んできた。近年はLIXILギャラリーでの個展「スピリチュアル イマジネーション」をはじめ、2016年には「VOCA展 現代美術の展望-新しい平面の作家たち-」(上野の森美術館/東京)に出品するなど、注目を集めている。
これまでに「KUAD graduates under 30 selected」展にてU30作家賞 / 東山アーティストプレイス (HAPS) 賞、 ULTRA AWARD 2011にて最優秀賞、アートアワードトーキョー丸の内2009にて高橋明也賞などを受賞。
MIKADO2 – My baby collection
参加作家:山田周平、小池一馬、金光男、神馬啓佑会期:2022年11月25日(金)〜12月24日(土)
会場:TEZUKAYAMA GALLERY VIEWING ROOM
時間:12:00~19:00
定休:日・月曜日、祝日
協賛:graf
協力:LEESAYA問合:06-6534-3993 info@tezukayama-g.com
同時開催
大江慶之 個展「くちびるがお好みの味すんねん」
会場:TEZUKAYAMA GALLERY MAIN GALLERY
大阪市西区南堀江1-19-27
山崎ビル2F