タイ・イサーン地方出身のアーティスト、Sittikorn Khawsa-Ad（シッティコーン・コーサ・アド）とChaiyapat Yachay（チャイヤパット・ヤーチャイ）の大阪での滞在制作の成果を発表する2人展「MIND WANDERING」が、此花のアーティストランスペース・FIGYAにて開催される。
海外のアーティストを受け入れトークや展示などを企画する大阪のアートハブ・TRA-TRAVELとFIGYAによる共同開催。

両作家は滞在制作において、大阪におけるタイ人労働者の「言語／食／文化」に対する「日本への現地化」についてインタビューを行い、リサーチを進めてきた。彼らのリサーチが浮かび上がらせたイサーン／大阪の共通点から制作された作品が、本展にて披露される。

本展覧会「MIND WANDERING」は、タイ仏教僧の法句を元とする「出るか入るか、このまま続けるか、あるいは立ち止まり、耳を澄ませるか」という言葉を支柱に構成。彼らは、この言葉から移民労働者とつながる手がかりを得るだけでなく、不安の中で迷う私たちの心を映す言葉でもあり、また目の前にある外界と内なる世界をつなぐ言葉だと語る。
「国が違えども何かがつながっている」と語りかけてくる展示を観ながら、タイ・イサーン地方の生活や匂いに想いを馳せてみたい。