周縁における協働性と生態系について共有するトークシリーズ Vol.9では、アフリカ現代美術や陶芸・陶磁土を起点に、脱植民地化/脱-西洋中心化について研究・活動されている中村融子氏をお迎えし、これまで記述されてこなかった越境的かつオルタナティブなエコシステムの一例をお話ししていただきます。いまなお相対化されていない「アートをアートであると認定する西洋中心主義的な制度」の根源を見つめ直し、万国博覧会や国際芸術祭といった装置の背面に広がるローカル同士のダイナミックな繋がりを知ることにより、本トークシリーズの枠組自体も批判的に捉えられるような機会になれば幸いです。
中村融子/Yuko Nakamura
1993年京都生まれ。東京大学法学部卒業、京都大学大学院アジア・アフリカ地域研究研究科博士課程指導認定退学。同大学アフリカ地域研究資料センター特任研究員。アフリカ現代美術を起点に、美術の脱植民地化・脱─西洋中心化、美術史の複数化について、美術制度や美術のエコシステムに焦点を当てて研究してきた。博士研究は、「陶芸」・陶磁土を軸に、美術と工芸の境界線の融解について扱っている。ベナン(コトヌを中心にアボメ、ポルトノボなど)、フランス(パリ、ラ・ボルヌなど)、日本(備前・信楽)でフィールドワークを行う。美術手帖2023年4月号「ブラックアート」副監修・執筆、 分担執筆書に『現代アフリカ文化の今 15の視点から、その現在地を探る』(青幻舎、2020)がある。「周縁における協働性と生態系について共有するトークシリーズ」とは
「周縁における協働性と生態系について共有するトークシリーズ」は、世界各地の周縁におけるアートシーンの協働性と生態系(エコシステム)がいかに運用されているのかを共有する機会を設け、大阪の「創造環境/アートシーン」を相対化するトークシリーズです。「芸術のインフラストラクチャーの地盤がさほど強くない地域」における実践を広くシェアし、合わせ鏡のように自らの像を見つめる機会をつくります。同じく辺境で芸術を社会に定着させようとする文化実践者たちと繋がり、来たるべき未来に向けて連帯を促すようなトークイベントとなります。(Webサイトより)
周縁における協働性と生態系について共有するトークシリーズ Vol.9
中村融子「万国博覧会的なるものを代替する生態系:ベナン・フランス・日本(備前・信楽)から「陶芸」を起点に」日時:2023年10月14日(土) 18:00〜
会場:山中suplexの別棟 「MINE」 5F 畳の間
料金:自由(ドネーション制)
※予約不要
※オンライン配信あり(URL: https://youtube.com/live/v9AiLutuwqE?feature=share)
大阪市西区新町2-9-4
NANEI 新町 bld. GALLERY 02 街区