Curatorial Concept
近年の現代美術において最も重要なキーワードであるアーティストコレクティブ。京都と滋賀の県境に位置するシェアスタジオ山中suplexも、その一つとして数えることができるでしょう。しかし、どうやって? 私がそのことを執筆によって証明していくので、参加者のみなさんには調査・編集によって検証・反駁をしてもらいます。本ワークショップは私がアーティストコレクティブとしての山中suplexにまつわるテキスト「アーティスト・コレクティブ・セオリー:山中suplexお前は誰だ?(all alone)」をあらかじめ用意します。参加者のみなさんとそのテキストを通読し、その後、実際に会場にいるアーティストやキュレーターへインタビューし、私が書いたテキストの誤解や批判を検証します。参加者のみなさんは、その内容をもとに配布されたワークシートに編集記号を用いて赤入れをしていきます。 その後、みなさんが赤入れしたワークシート原稿を回収し、私が加筆・修正を行い、さらなる原稿へと仕上げていきます。修正稿は「アーティスト・コレクティブ・セオリー:山中suplexお前は誰だ?(come together)」として、みなさんに郵送でお返しいたします。 文章はひとりで書くものだと思われがちですが、実はそうではありません。ひらかれた執筆と編集の方法を手に入れることは、たとえ文章を書くことが苦手だとしても、テキスト読解の新たな視座を獲得できます。このワークショップを通じてキュレーターである私は、みなさんをより深く世界を読み解き、編集するゲリラへと変えていきたいと思っています。 テキストを書いてみたいけれど書き方が分からない人、ひとりでテキストが書けない人、アーティストコレクティブに関心がある人など全年齢対象のワークショップです(檜山真有)。
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檜山真有/Maaru HIYAMA
キュレーター。1994年大阪生。2020年東京藝術大学大学院国際芸術創造研究科修了。主なキュレーションに2023年『雨宮庸介個展 雨宮宮雨と以』(BUG)『谷原菜摘子の北加賀屋奇譚』(CCOクリエイティブセンター、他)。主なレクチャー、ワークショップに2023年『私は嘘をつくのが好き:キュレーションのハッタリとリアルについて』(PARA)、2022年『シャッフル・ディストリビューショナル・エディトリアル・ライティングW』(愛知県立芸術大学)。「アーティスト・コレクティブ・セオリー」第一弾はオル太について『パンのパン4(中)』で執筆。(Webサイトより)
キュレトリアル・ゲリラ・ワークショップ「山中suplex、お前は誰だ?」
日時:
2023年10月7日(土) 12:30~18:00ごろ、
2023年10月8日(日)12:30~18:00ごろ会場:山中suplexの別棟「MINE」4F 緑の間、5F 畳の間
タイムテーブル:
12:30 開場・イントロダクション
13:00 自己紹介・テキスト解説(講師より)
14:00 参加者による山中suplexメンバーへのインタビュー
17:00 各自の加筆・修正事項を持ち寄ってディスカッション
18:00 終了
※11月ごろに、講師が参加者とのディスカッションを通じて加筆・修正した原稿を参加者全員に郵送定員:各日10名
※要予約、申し込みはこちら(10月1日締切)料金:参加無料
注意:
・本ワークショップは、参加者と共に作り上げて完成を目指すものです。完成物は各日程の参加者全員と議論の上、クリエティブ・コモンズ・ライセンスを決定していきます。
・参加者の個人情報は適切な管理を行い、本ワークショップ以外で利用することはありません。
大阪市西区新町2-9-4
NANEI 新町 bld. GALLERY 02 街区