古典写真家の若林久未来が主催する展覧会「第4回 Classical photograph®の魅力」が、2024年2月6日(火)から11日(日)まで、堺市文化館 堺アルフォンス・ミュシャ館(以下、ミュシャ館)のギャラリーつつじにて開催。写真の古典技法に絞り、現代の作家が写真史のなかでも初期の写真技法を用いて制作した作品が出展される。
本展は、2021年に大阪市中央公会堂で開催された第1回にはじまり、第2回をミュシャ館で、第3回をイタリア・ミラノのChie Art Galleryで展開してきた。今回は、展示作品として、ダゲレオタイプ、ヴァンダイク・ブラウン・プリント、サイアノタイプ、ソルトプリント、アルビューメンプリント、湿板写真、プラチナプリントの計7種類の技法作品を一堂に見ることができる。
テーマは「古墳や文化遺産、歴史を感じる個人の営みを現代に紡ぐ」と設定され、被写体やモチーフには、堺市の仁徳陵古墳を中心とする百舌鳥古墳群も扱われている。出展作家は、関連企画として事前に行われた古墳ワークショップ参加者を含む16名で、関西のみならず東京、名古屋やオーストラリアの面々も。現代のデジタルに慣れてしまった私たちが、あらためて150年前につくられた古典写真技法の作品を見るとき、どのような発見があるか、ぜひ体感してほしい。写真技法や作品とあわせて、歴史や文化に興味がある方にもおすすめの展覧会だ。
若林久未来主催 第四回 Classical photograph®の魅力
会期:2024年2月6日(火)〜 11日(日)
※6日(火)は13:00~18:00、7日(水)〜10日(土)は10:00~18:00、11日(日)10:00~16:00
会場:堺市立文化館 堺アルフォンス・ミュシャ館2F ギャラリーつつじ
出展作家:Maco(藪田正弘)、清水茂、山本柱、後藤桂子、北口明子、和田高広、Maia 未來、Hitomi Arimitsu、名久井伴久、あかつき写房、モリタモツ、若林久未来
古墳ワークショップ参加者: 増本早希、増本啓子、伊藤有里紗、澤野史弦
料金:入場無料
問合:アートオフィスKまでメールで連絡
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日時:2024年2月9日(金)11:00〜(約1時間)
登壇:田村政実(古典写真技術研究・田村写真)、山本柱(研究者)
さまざまな写真の古典技法に取り組み、現代の写真家に伝承している田村政実、シルクロードを旅する研究者山本柱が、古典写真の魅力、化学的な側面から見た写真の世界を解説。
堺市立文化館
堺アルフォンス・ミュシャ館
ギャラリーつつじ
大阪府堺市堺区田出井町 1-2-200
ベルマージュ堺弐番館 2F