大阪市が実施している顕彰事業「咲くやこの花賞」を、令和4年度に美術部門で受賞した現代美術家・國久真有の受賞記念展示「國久真有 PLATEAU–儚さと無我を愛する 、ぐるぐる –」が、北加賀屋のクリエイティブセンター大阪にて開催される。
國久は1983年⼤阪府⽣まれ。腕のストロークと遠⼼⼒を利⽤し、身体をコンパスのように使って絵画を描いている。
今回は、これまで展示の機会が少なかった大型作品の展示に加えて、会期中に澤田知子(現代美術作家)や山本淳夫(横尾忠則現代美術館 館長補佐兼学芸課長)をゲストに招いてのトークイベント、新潟・関西のミュージシャンによる映像×演奏のインスタレーションライブなども予定されており、國久の作品世界にさまざまな切り口で触れることができそうだ。
今回の個展のタイトルは、プラトー【plateau】としました。 「プラトー」はフランス語由来の言葉で英語ではplateau、日本語では高原・台地などと訳されます。 最近の私の活動の傾向から、この言葉があっているのではないかと、タイトルにしました。 もう一つ、気持ちの上での心残りがありました。 2014年、東京・青山のスパイラルで開催された、主にゼミ生が中心となったグループ展で、尊敬する恩師がつけてくださったタイトルが「PLATEAU」でした。ほとんどのディレクションを先生が行い、展覧会のイメージも明確にあったと思いますが、「あの時の先生が見ていた先のものを知りたい」という思いを、今でも時々、巡らせています。あれから10年が経ち、この言葉の持つ意味や、内包するイメージのようなもの、私の最近の活動や行動と今のシチュエーションから、今回の展覧会にこの名前をつけることが良いのではないかと考えました。
これまでスペースの関係で展示する機会が少なかった大型作品の展示や、ギャラリートーク、ギャラリーツアー、ギャラリーライブのほか、はじめての試みとして展示する様子をご覧いただく「公開設営」も企画しましたので、どうぞ「國久真有の現在」をトータルにお楽しみください。國久真有
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國久真有(くにひさ・まゆ)
大阪府生まれ。2003年、ロンドン芸術大学セントラル・セント・マーチンズ校ファウンデーション・ディプロマ・イン・アート・アンド・デザインコース修了、2015年、神戸芸術工科大学大学院芸術工学研究科芸術工学専攻博士後期課程満期修了。2019年、第22回岡本太郎現代芸術賞特別賞、2020年、ubisum by ubies Asian Review Tourament Benny Au賞、2020年、Young Creators Award2020グランプリ。(Webサイトより)
咲くやこの花コレクション 咲くやこの花賞受賞記念展示
「國久真有 PLATEAU–儚さと無我を愛する 、ぐるぐる –」会期:2024年2月21日(水)~25日(日)
会場:クリエイティブセンター大阪(名村造船所跡地)
時間:12:00〜18:00
料金:入場無料
公開設営
日時:2月19日(月)・20日(火)14:00~17:00
國久真有自身が、作品を設営する様子を2日間公開します。各日3時間。これも作品展の一環ですので、ご興味のある方はお越しください。関連イベント
ギャラリートーク
國久真有の作品世界を語る
日時:2月24日(土)13:00~14:00
出演:國久真有×山本淳夫(横尾忠則現代美術館 館長補佐兼学芸課長)創作のテーマを紐解く
日時:2月24日(土)15:00~16:00
出演:國久真有×澤田知子(現代美術作家)クロージングトーク&ギャラリーツアー
日時:2月25日(日)15:00〜16:30
出演:國久真有×中島麦(美術家)
トークの後、2人で展示作品の紹介をしながら全館を廻ります。ギャラリーライブ
新潟・関西のミュージシャンによる映像×演奏のインスタレーションライブ
日時:2月23日(金・祝)~25日(日)各17:00~18:00
出演:ハードコア夕陽会(國久真有もVJで参加)[各イベント共通]
料金:参加無料
定員:各30名程度 ※当日先着順 (集合場所:会場2階受付付近)
受付時間:各イベント開始の15分前主催:大阪市
企画運営・問合:一般社団法人アーツインテグレート 06-6372-6707(平日10:00~17:30)
大阪市住之江区北加賀屋4-1-55
名村造船所跡地