四半世紀にわたって、ベトナム・ラオスをフィールドに研究してきた文化人類学者・樫永真佐夫による紀行エッセイ『道を歩けば、神話ベトナム・ラオス つながりの民族誌』が、2023年11月に左右社より出版された。その刊行を記念して、トークイベント「フィールドワーカー、声の文化を書く」が、MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店にて開催される。
本著は、樫永の研究の集大成ともいえるもの。10日間にわたるベトナム・ラオス800キロの旅から、少数民族たちが独自に築いたもの、国の危機につくり出された英雄や神話、外部者たちとの交流により新たに根づいた文化などを、2国の歴史とともにたどる一冊だ。
トークイベントのゲストは、文化人類学者で、エチオピアの音楽・芸能の研究を行う川瀬慈。現地の「声の文化」や、時間をかけて人々との関係を築いていくフィールドワークの醍醐味について、国立民族学博物館の同僚でもある2人が語り合う。
登壇者プロフィール
樫永真佐夫(かしなが・まさお)
1971年、兵庫県生まれ。文化人類学者。国立民族学博物館教授。1990年代半ばよりベトナムのタイ系民族、黒タイの村でフィールドワークをおこない、民族学の著作として『黒タイ歌謡<ソン・チュー・ソン・サオ>』(雄山閣)、『ベトナム 黒タイの祖先祭祀』(風響社)などがある。のみならず、ボクサーとしての経験に基づく『殴り合いの文化史』(左右社)も話題となった。川瀬慈(かわせ・いつし)
1977年、岐阜県生まれ。映像人類学者。国立民族学博物館准教授。エチオピアの音楽・芸能の人類学研究に基づき、映画、詩、小説、パフォーマンス等、多様な記録・表現活動を行う。主著に『ストリートの精霊たち』(世界思想社)、『エチオピア高原の吟遊詩人 うたに生きる者たち』(音楽之友社)、詩集『叡智の鳥』(Tombac/ インスクリプト)がある。
『道を歩けば、神話 ベトナム・ラオス つながりの民族誌』 刊行記念
トークイベント「フィールドワーカー、声の文化を書く」日時:2024 年2 月19 日(月)19:00-20:30(開場18:30〜)
会場:MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店 4 階イベントスペース
※オンライン視聴可出演:樫永真佐夫(文化人類学者、国立民族学博物館教授)、川瀬慈(映像人類学者、国立民族学博物館准教授)
料金:会場観覧チケット 1,650円(税込)、オンライン視聴チケット 1,650円(税込)
書籍付き視聴チケット(オンラインセミナーの視聴+『道を歩けば、神話 ベトナム・ラオス つながりの民族誌』を1冊お届け) 3,850円(税込)+別途送料チケット申込:https://honto.jp/store/news/detail_041000084320.html?shgcd=HB300
問合:MARUZEN& ジュンク堂書店梅田店 06-6292-7383(営業時間10:00~22:00)
大阪市北区茶屋町7-20
チャスカ茶屋町