肥後橋のギャラリー・Yoshimi Artsにて、寺林武洋の個展「NIZAYAMA」が開催される。
寺林は、2023年10月から2024年3月まで、出身地である富山県下新川郡入善町の下山(にざやま)芸術の森 発電所美術館で、個展「寺林武洋展 -LIFE-」を開催。会期中は、現在の住まいがある広島から美術館まで通い、のべ50日滞在して美術館内の風景を描いた作品《1925- (1995-)》を制作した。作品タイトルの数字は、発電所として建てられた年と、美術館に改装された年を表している。
本展では、この作品に加え、発電所美術館に出品した作品の中から作家自身が選んだ作品と、最新作も加えて展示を構成する。
現在多くの作家が作品の制作にあたって写真などメディアを活用していますが、寺林は一貫して対象の前に立ち、自身の眼を通し作品を描いており、作品制作に費やす大半の時間を対象の前で過ごしています。現代の殆どの人が、物や事をネットで見る世の中において、物は二次元的に、事は平坦な情報として見られていると言っても良いかもしれません。しかし、寺林は、大学でデザインを学んだこともあり、機械がモノを認識するよりも目で見る方が論理的に優れている事を理解しており、あくまでも物を見る事へのこだわりを持ち作品を制作しています。
また、モチーフを選択するときに特別な感情が湧き、描きたいとリアルに思うと、寺林は言います。それは彼の作品全てを言い表していて、毎日見ている家の中の取るに足らないものを描きたいという感情こそが作品を成り立たせています。寺林武洋/TERABAYASHI Takehiro
1981年 富山県生まれ、2004年 長岡造形大学造形学部視覚デザインコース卒業、2006年 広島市立大学大学院芸術学研究科絵画(油絵)専攻修了。現在、広島県在住。
近年の主な個展として、「寺林武洋展 -LIFE-」 (下山芸術の森 発電所美術館/入善町(富山)、2023-2024)、「LIFE」(髙島屋大阪店 ギャラリーNEXT/大阪、2021)、「LANDSCAPE」 (Yoshimi Arts/大阪)。 近年の主なグループ展に、「日本国憲法展 Part 2」 (青山|目黒、2023)、10周年記念展 「Decade vol.1」 (Yoshimi Arts/大阪、2010)、「三越美術110周年 HOPES 次世代百選展」 (日本橋三越本店 本館6階 美術フロア/東京、2017)、「現代アート 3つの視点」 (岡山髙島屋 美術画廊/岡山、2017)など。(プレスリリースより抜粋)
会期:2024年5月11日(土)〜
26日(日)※6月1日(土)まで会期延長会場:Yoshimi Arts
時間:12:00~19:00 ※日曜は~17:00
休廊:月・火曜
大阪市西区江戸堀1-8-24
若狭ビル3F