デザイン・クリエイティブセンター神戸が、災間文化研究会と協働し、阪神・淡路大震災から30年を迎えようとする2025年に向け、震災を経験した地で行われた活動とそれによって生まれた記録や表現に光をあて、継承の糸口をさぐるリサーチプロジェクト「災間スタディーズ:震災30年目の“分有”をさぐる」を開始。
全3回シリーズの初回となる第1回クロストークを2024年7月13日に開催する。ゲストは、大阪を拠点に活動するアーカイブ・プロジェクトAHA![Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ] 世話人の松本篤と、写真家の小原一真。
1995年以降、地震、風水害、コロナ禍など、いくつもの災害が発生してきました。
私たちは、すべての被災地の復旧や復興を見届け、共有することが困難な「災間(さいかん)」を生きています。
過去の災害の記録や表現にもう一度光を当ててみること。そこから、経験を想像し、分かちもつ「分有(ぶんゆう)」の態度を探ること。阪神・淡路大震災から30年目を迎える今、ともに考えてみませんか。
災間スタディーズでは、災厄をめぐって、アートやアーカイブの視点からリサーチを行うゲストを迎え、渦中に生きる人びとが生み出す記録や表現の力について考えます。全3回シリーズの初回となる第1回クロストークでは、アーカイブ・プロジェクトAHA![Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ] 世話人の松本篤さん、写真家の小原一真さんをゲストにお迎えします。
『はな子のいる風景 イメージを(ひっ)くりかえす』(2017)、『わたしは思い出す 11年間の育児日記を再読して』(2023)など、市井の人びとの記録を収集し、再構成することで新たな表現を生み出してきた松本篤さん。『Silent Histories』(2015)、『Exposure/Everlasting』(2015)、『空白を埋める』(2021)など、自身の撮影写真と他者の写真や記録を織り混ぜ、ジャーナリズムとアートを架橋する制作を続けてきた小原一真さん。お二人に共通するのは、人びとの喪失をめぐる出来事の記録を編集し、社会から見えづらく、取り残されているひと・もの・ことへの新たな読みを引き出そうとする態度だといえるかもしれません。
震災体験の手記集の編集と研究を行ってきた高森順子さんを聞き手に、ゲストのこれまでの制作活動を振り返りながら、集合的な喪失体験の記録から表現をつくることや、それをいかに見るかについてお話を伺います。
(Webサイトより抜粋)
災間スタディーズ:震災30年目の“分有”をさぐる
#1 クロストーク「記録を読み替え、表現をつくる」日時:2024年7月13日(土)14:00~17:00
会場:デザイン・クリエイティブセンター神戸3F ギャラリーC
ゲスト:松本篤(AHA!世話人、remoメンバー)、小原一真(写真家)
聞き手:高森順子(情報科学芸術大学院大学 研究員、災間文化研究会、阪神大震災を記録しつづける会)定員:30名(事前申し込み、先着順)申込はこちらから→https://kiito.jp/entry-simple/?schedule_id=65067
料金:参加無料
主催:デザイン・クリエイティブセンター神戸、災間文化研究会
兵庫県神戸市中央区小野浜町1-4