remo[NPO法人記録と表現とメディアのための組織]を母体に、2005年に大阪にて始動したAHA![Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ]の企画する展覧会「わたしは思い出す 10年間の育児日記を再読して」が、神戸のデザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)にて開催されている。
本展は、ひとりの女性が綴った10年間の育児日記の再読をとおして、2011年に起きた東日本大震災後の日々を振り返る試み。2021年2月から仙台で実施された企画展「わたしは思い出す 10年間の子育てからさぐる震災のかたち」(主催:せんだい3.11メモリアル交流館、企画:AHA! )の展示内容に、新たな要素を加えて構成された巡回展となる。
仙台市沿岸部に暮らすかおりさん(仮名)は、初めての出産を経験した2010年6月11日から育児日記を書き始め、9ヵ月後に沿岸部の自宅にてあの地震に遭った後も日記を書き続けた。この育児日記の再読を通して生まれたかおりさんの語りを、企画者(AHA!)が文字に起こし展示する。
関連企画として、会期中に複数回のトークイベントや読書会も行われる。また、展覧会では紹介できなかったエピソードやメイキングを増補して、書籍『わたしは思い出す』を2022年3月に刊行予定。
AHA![Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ]
8ミリフィルム、家族アルバム、戦時中の慰問文など、《私》の記録と記憶に着目したアーカイブの活動。remo[NPO法人記録と表現とメディアのための組織]を母体に、2005年に大阪にて始動する。ウェブサイト、書籍、展覧会など、さまざまなメディアの制作を企画・運営している。これまでの主なプロジェクトに、記録集『はな子のいる風景 イメージを(ひっ)くりかえす』(武蔵野市立吉祥寺美術館、2017)、ウェブサイト『世田谷クロニクル1936-83』(生活工房、2019)などがある。仙台での企画展、及び、本巡回展の企画者。
巡回展「わたしは思い出す 10年間の育児日記を再読して/ I remember Diaries of growing for 10 years」
会期:2021年12月4日(土)~2022年1月17日(月)
会場:デザイン・クリエイティブセンター神戸(KIITO)2FギャラリーC
時間:11:00~19:00
休館日:月曜日(祝日、振替休日の場合はその翌日)
12月27日(月)、1月17日(月)は開館、12月28日(火)~ 1月3日(月)、16日(日)は臨時休館入場料:500円(中学生以上)※クリアファイル付き
関連イベント
<トーク|わたしは思い出す>
日時:12月5日(日) 15:00〜16:30
話題提供:飯川晃(公益財団法人仙台市市民文化事業団)、松本篤(remoメンバー、AHA!世話人)
※本イベントは終了しました。日時:12月11日(土) 15:00〜16:30
話題提供:清水チナツ(インディペンデント・キュレーター、PUMPQUAKESメンバー)
申込、詳細はこちら日時:12月19日(日) 15:00〜16:30
話題提供:高森順子(愛知淑徳大学助教、阪神大震災を記録しつづける会事務局長)
申込、詳細はこちら<読書会|わたしは思い出す>
日時:1月15日(土) 15:00-16:30
進行:松本篤(remoメンバー、AHA!世話人)
申込、詳細はこちら<アンケート|わたしは思い出す>
かおりさんの記録と記憶をとおして来場者自身が思い出したエピソードを、会場内で集めます。集まったエピソードは、主催者のウェブサイトやSNSにて紹介することがあります。主催:remo[NPO法人記録と表現とメディアのための組織]、デザイン・クリエイティブセンター神戸
協力:仙台市、せんだい3.11メモリアル交流館 企画:AHA![Archive for Human Activities/人類の営みのためのアーカイブ]
兵庫県神戸市中央区小野浜町1-4