Si Yeon Kim は、⼈⽣で押し付けられた⽬標に向かって急ぐ中で⾒落とされがちな側⾯と、⾒るのに丹念な努⼒が必要なものに注目して作品を制作しています。作品を作る中で、周囲の物体の微妙な相違点を発⾒し、無限の想像力と一瞬の休息を繰り返します。それは、定義された意味や従来の定義から剥奪されたときに無意味と⾒なされるものがいかに重要かどうかを考える⾏為です。作品に影響を与える物語を通じて、⽇常⽣活で⾒つかる材料を繰り返しの労働を通じてより感情的な作品に変化させています。作品は、⼼理的な刺激、複雑さ、抒情的な特性を組み合わせた、生活の物語を比喩的に描いたインスタレーションと写真で構成されています。
消しゴムをひたすら消し続け、⽣成されたカスから作られた⽷を使⽤して、⼼理的な防御機構を象徴するインスタレーションを構築し、この作品では、わずかな⼒で崩壊しうる危険性を常に孕んでいます。⽇常的な物質の中にある感情を再構成し、多層的な象徴を与え、⼼理的な反応を起こします。⽇常⽣活の中で、平凡で役に⽴たない側⾯への尊敬を明らかにし、⼩さな壊れやすいものの臆病な脅威と防御的なジェスチャーを通じて、無意味なものの価値に注意を引きます。
「斜め」は、馴染みのあるものに対する異なる視点を提案し、不安と癒しについて考察します。臆病で緊張を引き起こす⾊である⻩⾊を、⽩い紙に塗ります。Siyeon は⻩⾊を徹底的に消し、紙を元の状態に戻しますが、いくら消しても⾊の痕跡が残り、表⾯が不可逆的に変化します。⼿の届く物体、曖昧な⾊、斜めの視点を通じて、私たちのアイデンティティを検討し、同時に「⼤丈夫」というメッセージを伝えようとしています。
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SI YEON KIM
1971 年韓国・ソウル⽣まれ。
1994 年 梨花⼥⼦⼤学校 美術学卒業。
1997 年 梨花⼥⼦⼤学校 美術学修了。
2001 年 School of Visual Arts NY 卒業。(プレスリリースより)
SI YEON KIM Solo Exhibiton “obliquely”
会期:2024年7⽉6⽇(⾦)〜 8⽉4⽇(⽇)
時間:13:00〜18:00
定休:⽉・⽕曜
大阪市中央区南船場1-12-25
竹本ビル 1F