「あなたのなかのこども、どこにいる?」。そんな語りかけからはじまるイベント「極楽あそび芸術祭」が、2024年10月19日(土)から27日(日)まで開催される。会場は、大阪下寺町にあるお寺・應典院だ。初回となる今年は、誰しもに眠る「内なるこども」をテーマとし、「動物と人間の関わり方」を模索する活動する水田雅也と、自己と他者がはっきり区別できない場の考察と、その境界の揺れを見据える片山達貴という、2組のアーティストを迎える。
内容は作品展示に加えて、大人も子どもも参加できるプログラムを実施。土や雑草を用い絵の具からつくる絵描きワークショップや、オバケの仮面をつくる演劇ワークショップ、仏教視点で下寺町を歩く極楽フィールドワークに、ぬいぐるみを持ち寄り語るカフェなどさまざまだ。そのほか、芸術祭をひもとくトークセッションから落語まで、「アート・こども・仏教」をキーワードに多様なコンテンツが繰り広げられる予定だ。
下寺町には昔、極楽橋がかけられ、お寺の目の前に極楽川が流れていたといいます。橋を渡れば、極楽浄土。それが、應典院の息づく土地。
こどもは大人の師匠となり、だれもがこども心を爆発させる。まるで、今ここがいっときの浄土かのように、あそびこむ。
大変な世の中で、一人ひとりが生きる術を見出し、世の中捨てたもんじゃないと思えるように。それがお寺だから担える場・極楽あそび芸術祭です。
(極楽あそび芸術祭「ごあいさつ」より)
主催は、應典院と一般社団法人Deep Care Lab。2023年から協働で「あそびの精舎」構想を立ち上げており、5月にも「むぬフェス」を企画・実現したばかりのチームだ。
開催にあたって、一般社団法人Deep Care Lab代表・川地真史はこう語る。「ぼくらの中に、内なるこどもが眠っているのだとしたら、そうした側面にも目を向けていくことが、葛藤をうみ、葛藤がまた、生き直しのきっかけにもつながるように思っています。あなたのなかのこども、どこにいる? そんな問いかけを胸に、展示やワークショップ、トークセッション、舞台鑑賞、さまざまな表現にふれ、実感し、内なるこどもを探してみてください」(本人noteより抜粋)
芸術は、少しだけ日常の「外側」へ連れ出してくれる時間をくれる。初開催となる「極楽あそび芸術祭」でどんな体験ができるのか、心を解き放って参加してみたい。
日程:2024年10月19日(土)〜27日(日)
時間:
平日/12:00〜19:00
休日/19日(土)13:30〜17:30、20日(日)・26日(土)10:00〜17:30、27日(日)10:00〜14:00会場:應典院
チケット購入:https://gokuraku-artfes.peatix.com/
参加アーティスト:水田雅也、片山達貴
コラボレーター:出雲路本製作所、井上嘉和、岩田尚登、Ochill、桂枝之進、兼松佳宏、日高由貴、堀口こみち、三浦祥敬、陸奥賢主催:應典院
企画運営:一般社団法人Deep Care Lab
協賛:大蓮寺、パドマ幼稚園・パドマ幼稚園PTA・後援会、創教出版Instagram:@asobi.outeni
Twitter:@asobi_outenin
大阪市天王寺区下寺町1-1-27