
ステートメント
架空の人物像を描いている。
この像は肉体を持たず歳を取ることもない、時間の外側にある存在である。一方で肖像画は、生身の人物のある時点の姿を画面に留めてきた。
歳を重ねる身体を持たない像をキャンバスに絵の具を重ねながら描くことで、時間とともに変化する絵画の中に定着させていく。
本展では変わらない像と変化し続ける物質が共存する形式として肖像を扱う。–
展示作家より
時間が進んでいくことのままならなさから、今回は時間や姿、存在にまつわる内容を扱いたいと考えていました。その中で、肖像画という形式に興味を持ちました。
きっかけのひとつに小磯良平展での体験があります。娘さんを描いた「二人の少女」を見て、画家が眼差して描いたものが今も見られていることを嬉しく感じました。
ただ、実在するモデルを描くことは、その人固有の情報を絵の中に持ち込むことでもあります。性別、役割、特徴など、自分が意図していない情報がのってしまいます。
これまで写真を部分的に参考にしたり、抽象的な描き方をすることもありましたが、最近では老いを持たないキャラクター的な存在を扱う方がしっくりくるようになってきました。
タイトルは、最近よく聞いているSOPHIEの楽曲「Immaterial」から引用しました。直訳すると「非物質的な」という意味になります。
実体のなかった存在が皺ひとつ増やすことなく、絵画として色褪せながら長い時間を生き延びていきますように。–
清原 令奈
1995年 大阪生まれ
2018年 京都市立芸術大学美術学部美術研究科油画専攻 卒業
会期:2026年8月28日(金)〜30日(日)、9月4日(金)〜6日(日)
会場:マンションみどり 1階ギャラリー
時間:13:00〜18:00
料金:入場無料
藤井寺市惣社2-5-22



