愛らしい顔の動物たちが暮らす森の情景を、絵画や立体、インスタレーションなど多様なメディウムや表現方法で表現してきた住吉明子の個展「水平線と紆余曲折(再)」が、南堀江のTEZUKAYAMA GALLERYにて開催される。

柔らかで可愛らしい表情の動物たちが生まれてくる過程の裏側で、数多くの資料や図鑑などから動物の習性や体躯を研究するなど、ストイックな姿勢で制作する住吉。2011年の同ギャラリーでの個展では、緑のハンモック状の巣で眠る動物たちの立体作品を中心に、インスタレーションを展開した。
今展では、金箔や銀箔を下地に用いた伝統的なモチーフの絵画や、大掛かりな二曲一双の金屏風の作品を発表する。あわせて、過去に制作してきた平面作品と立体作品も展示。
アーティスト・ステートメント
私の作り出すものは見た事が無いものでも、
誰も知らないものでもありません。私は私が知らないものを作り出す事は出来ません。
(いつか)の出会ったものや時間、記憶を紡いで形にしています。それは(いつか)と今が繋がっているという事です。
水平線と紆余曲折。一つの水平線に見えたとしても、それはそれぞれがそれぞれの線上を泳ぎ
紆余曲折、辿り着いた場所(もしくは通過点)が、今、ここにあるこの水平線として存在しています。
そして、それは一瞬として同じものではありません。
そこには過去がありここに至り、そしてその先(未来)へと繋がっていきます。
昨日食べたもので今日の体が出来ているように、漕ぎ出した自転車が前に進むように、
時間も空間も現実も想像も全てが繋がっているということ、「つまりそれはそういうこと」なのです。
会期:2020年9月11日(金)〜10月10日(土)
会場:TEZUKAYAMA GALLERY
開廊時間:12:00〜19:00
休廊日:日曜・月曜日、祝日
料金:入場無料
大阪市西区南堀江1-19-27 山崎ビル2F