メキシコの伝統や文化、歴史を多角的に紹介する「アルテ・ポプラル―メキシコの造形表現のいま」が今秋、国立民族学博物館で開催される。
16世紀以降、メキシコにはヨーロッパやアジア、アフリカからさまざまな文化が流入し、独自のものづくりの伝統が生まれた。アルテ・ポプラルとは、異文化のエッセンスを組み込んで作られる民芸アートの総称で、著名な芸術家によるものではなく、職人や一般の人々といった「名もなき作家」の手による芸術表現を指す。
本展示では、先住民族の仮面や毛糸絵、骸骨のオブジェを配して都市の街路を表現したコーナー、典型的なアルテ・ポプラルとされる焼き物のオブジェ・生命の木などを展示。
会期中は随時学芸員によるギャラリートークが行われるほか、メキシコの伝統的なお供え物である死者のパンを親子でつくるワークショップや、メキシコはベラクルス地方の伝統音楽を楽しめる研究公演なども開催予定。食や音楽の観点から、メキシコの文化や歴史を深く学べるイベントラインナップとなっている。
アルテ・ポプラル―メキシコの造形表現のいま
会期:2019年10月10日(木)~12月24日(火)
時間:10:00~17:00(入館は~16:30)
休館日:水曜
料金:580円(本館展示観覧料。11月16日(土)・17日(日)は無料)
問合:国立民族学博物館
06-6876-2151ギャラリートーク
日時:2019年10月17日(木)・31日(木)、11月7日(木)・21 日(木)、12月5日(木) 各回14:00~ワークショップ
メキシコのパンづくり―死者のパン
日時:2019年10月20日(日)、11月24日(日) 14:00~16:00研究公演
ソン・ハローチョ―国境を越えるメキシコの歌
日時:2019年10月27日(日) 13:30~15:45(開場13:00)関連ワークショップ「ソン・ハローチョを楽しもう」
日時:2019年10月26日(土) 13:30~15:30(開場13:00)みんぱくウィークエンド・サロン―研究者と話そう
「ラテンアメリカのアルテ・ポプラル」
日時:2019年11月3日(日)14:30~15:15
国立民族学博物館 本館企画展示場
吹田市千里万博公園10-1