2021年2月に大阪で誕生した出版社・どく社が、第1弾企画として書籍『学校の枠をはずしたー東京大学「異才発掘プロジェクト」の実験、凸凹な子どもたちへの50のミッション』(東京大学先端科学技術研究センター 中邑研究室・編)を4月20日(火)に刊行した。
「教育」をテーマにした本書は、2014年にスタートした東京大学「異才発掘プロジェクト」の5年間にわたる実践をまとめた一冊だ。「Room of Children with Kokorozashi and Extra-ordinary Talents(志と変な才能をもつ子どもたちの集まる場所)」の頭文字を取り「ROCKET」と名付けられた同プロジェクトは、不登校や引きこもり、早熟さにより生きづらさを抱えながらも、突き抜けた「好き」を持つ子どもたちとともに、画一的な学校教育とは異なる学びのありようや方法を模索し続けてきた。
書中では、300を超えるプログラムのなかから厳選した、「イカの墨袋を破らずに取り出し、パエリアをつくれ!」「鈍行列車で最果ての地へ行け!」「誰かが決めた100%ではないゴールを探せ!」など50のミッションのほか、宇宙飛行士の山崎直子、劇作家・演出家の平田オリザ、解剖学者の養老孟司ら34名のトップランナーによる講義や名語録を紹介。『「自分らしく生きたい」すべての人へ!』と同社が投げかけるように、読み手の年齢や分野を問わず夢中になれる学びの本質にアプローチする。
どく社
出版社の編集者やライターとして本づくりの可能性を追求してきた末澤寧史(本の人代表)、出版にとどまらず、図書館・施設設計や学びのプログラム構築などに編集的視点を取り入れ、多分野でのメディアづくりを実践してきた多田智美(MUESUM代表)、グラフィックデザインを通して理念を可視化した新しい体験づくりに取り組んできた原田祐馬(UMA/design farm代表)の3人が、「読むことは、立ち止まること。」を基本理念に設立。今後も、慌ただしい日々のなかで少し立ち止まって考える時間をもたらすような、教育・建築・デザイン・福祉などの人文・社会書を年4冊ほどのペースで出版予定。
『学校の枠をはずしたー東京大学「異才発掘プロジェクト」の実験、凸凹な子どもたちへの50のミッション』
定価:2,000円(税抜)
編者:東京大学先端科学技術研究センター 中邑研究室
発行:株式会社どく社
Twitter:https://twitter.com/dokusha_inc
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