大阪在住の建築写真家・大竹央祐による初の写真集『Beyond Inn Out』が、2021年4月20日に京都の烽火書房(ほうかしょぼう)の新レーベル、hoka booksから発売された。
大竹は1989年生まれ。京都工芸繊維大学で建築、意匠を学び、現在は関西にて建築写真を中心に空間、都市、人を撮影している。
今回の写真集作成にあたり、大阪・此花区にあるホテル、The Blend Inn(現・Blend Studio/設計:タトアーキテクツ)とその周辺を2ヵ月にわたり取材。空間の光や風、場所に漂う空気感のようなものを対象に、それらを同じフォーマットのフィルムで捉え直すことで、建築の「内=in(n)」「外(out)」の境界を超えて、建築を取り巻く環境を写し出そうと試みた。
インフォーマルな風景の中に人々の暮らしが息づく「まちなみ」の写真と、そのまちなみのような時間の堆積を荒々しいコンクリートの肌理と遊戯的な設えによって再現した「建物」の写真を、同じ見開きの中に並列、対比させることで、見るものに連想的なイメージを与える構成となっている。
巻末には建築家・島田陽へのインタビューのほか、著者と詩人・辺口芳典によるノート・撮影地点マップを収録。
定価:4,500円(税抜)
発行:hoka books / 烽火書房
仕様:B5 変形判(185×247) コデックス装 144 ページ(カラー128 ページ)
編集・デザイン:uug
印刷・製本:サンエムカラー
取り扱い店:本のお店スタントン、スタンダードブックストア、恵文社一乗寺店 ほか
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