展覧会タイトルの通り、今展ではリノカット(凸版技法の一種)に特化して6名の現代美術作家に作品の制作を依頼。そのいずれもが作品制作としては初挑戦となる技法、また版画工房を有する当ギャラリーとしても手探りから始める実験的な試みとなります。
版を手で彫りローラー等を用いて紙に刷りとる極めてシンプルな技法ゆえ、幼少時代に経験された人も多く、古くから愛されてきた版画技法での制作を、デジタル時代の今、改めて試みることで、プリミティブな作品制作の魅力を提供する機会となることを目論んだ今展。普段より特徴ある作品を制作する各作家がどの様にこのテーマを消化して独自の表現に落とし込んでいくか?展覧会の開催を楽しみにお待ちください。–
林 聡(ギャラリーノマル・ディレクター)コメントリノリウム版画―リノカットはピカソやマティスで有名ですが最もシンプルな版画です。木版画と同じ凸版ですが木目の方向などの制約もなく、より柔らかく彫りやすいのが特徴です。よく小学生の教材に使われるのもその特性からでしょう。今企画はシンプルだからこその本質が現れるリノリウムと彫刻刀そして和紙のみから生み出される版画を集めたグループ展です。日頃使っているメディアを離れて自由にアプローチすることで新しい発見が生まれてくると思っています。リノカットから出発して、そこから自由な拡がりを生み出します。
(Webサイトより)
出展作家:今村 源、稲垣元則、田中朝子、張 騰遠 チャン テンユァン、東影智裕、山田 千尋
会期:2021年9月4日(土)〜10月2日(土)
会場:ギャラリーノマル
時間:13:00〜19:00
休廊:日曜、祝日
問合:info@nomart.co.jp 06-6964-2323
大阪市城東区永田3-5-22