深江橋のギャラリーノマルにて、グループ展「Treasure 1」が開催。

同ギャラリーの母体となる「版画工房ノマルエディション」は1989年秋に創業。80年代後半､大学生だったディレクターの林聡が､出版と版画制作が一体化した欧米型の版画工房を日本で作りたいという志を抱き立ち上げた。以降、現在まで40名以上の作家と共に、約1,000点に及ぶエディション＆マルチプル作品を制作している。

1999年のギャラリー開設以降は、生み出された作品群を展覧会という形で一般公開できるようになったが、当初の発表以降、長く人目に触れることなく保管されていた作品も多い。本展では、林が選りすぐった、個々に思い入れのあるエディション＆マルチプル作品を紹介。蔡 國強、中原浩大、名和晃平、藤本由紀夫など14名の作家の作品が一堂に会する。
展示作品の中には、30年の時を経て販売開始となる作品、保管用の1点しか残っていない特別レアな作品も。作る楽しさ、見る刺激、購入する喜びを同時に体感できる企画となる。