2021年12月11日(土)〜17日(金)に、4年目の開催を迎えた東京ドキュメンタリー映画祭。その受賞作や話題作を中心としたセレクション上映が、2022年3月5日(土)〜11日(金)にかけてシアターセブンで開催される。
本映画祭は、ドキュメンタリーマガジン『neoneo』編集室が主催する。映像作家の金子遊、neoneoの佐藤寛朗をプログラム・ディレクターに、毎年、プロ・アマ問わず幅広く社会をまなざす作品をコンペティション形式で選出。多彩な審査員を迎え、国内外の地域・情勢下を生きる人々を写したドキュメンタリーを発信してきた。
今回の応募作品は、長短編部門で200本以上におよび、コロナ禍が続くなかでも過去最多となったという。また、新設された人類学・民俗映像部門にも40本以上の貴重な作品が寄せられた。大阪上映にあたり、長編部門には、戦後の横須賀で日本人の母と外国人の父との間に生まれ、母と離別し養子となってアメリカへ渡った木川洋子のルーツを辿る木川剛志監督の『Yokosuka 1953』(同部門グランプリ受賞)、リニア工事により自然環境の危機に陥る、長野県大鹿村の空気と地域住民を追った金明允監督の『大鹿村から吹くパラム』(同部門準グランプリ受賞)など9作品が並ぶ。また、短編部門では「コロナ禍を生きる」「クルドの歌声、インドの生地」「異文化で暮らす」「身体パフォーマンス」「それぞれの居場所」「アート/ドキュメンタリー」「アイヌとしてのアイデンティティ」の7テーマで23作品を選出。初回となる人類学・民俗映像部門では、500年以上前から伝わる「星の神楽」を舞う、宮崎県西都市銀鏡の人々を見つめた赤阪友昭監督の『銀鏡 SHIROMI』(同部門グランプリ受賞)など6作品が控える。
そして、これら長短編の数々に加え、精霊と人との交信を描いた作品群による特集「シャーマニズム」、高校生が制作したドキュメンタリーなども公開。揺れ動く社会を生きる人々の姿から、世界各地の少数民族の生活まで、さまざまな視点からとらえられた世界の様相と出会う機会となる。なお、本上映にあたり「大阪観客賞」も選出され、受賞作が最終日3月11日(金)に発表される予定だ。
期間:2022年3月5日(土)〜11日(金)
会場:シアターセブン
問合:tdff.neoneo@gmail.coへ送信またはフォームより要連絡
*上映作品の詳細およびスケジュールは、東京ドキュメンタリー映画祭inOSAKA特設サイトを参照
大阪市淀川区十三本町1-7-27
サンポードシティ5F