芸術や芸能と呼ばれる、ある種“役に立たない”とされるものが、端に追いやられてしまう場面が最近よく見かけられます。実際的な利益や数値で文化を測るなんてナンセンスとスルーするだけでなく、そんな事態になっている現在において、私たちが生きるインフラとしての“芸術文化”をもう一度タフに考え、議論することは、これまで芸術文化によって何かしら影響を受け、いろんなかたちで救われた者として積極的にやっていきたいことです。さて、2012年から発行してきたおおさか創造千島財団のフリーペーパー『paperC』が、紙からWebへと移行しました。イベント・展示情報から地域の文化を担う店舗・スポット、活動するつくり手やアーティスト、研究者などなど、大阪の状況を紹介していくWebメディアとして、これからも活動していきます。大阪の芸術文化のいまを考える特集コンテンツもじっくり仕込み中。お楽しみに。
Event
2020.02.06
#ギャラリーノマル#ART#EXHIBITION#TALK#大阪市#深江橋

3年半ぶりとなる永井英男の個展「刻 Koku 21106」、
新作ペインティングも発表

3年半ぶりとなる永井英男の個展「刻 Koku 21106」、新作ペインティングも発表
Koku 21106, acrylic on canvas, 91 x 116.7 cm, 2019 courtesy of Gallery Nomart

身体をモチーフとした立体作品、ドローイングや映像作品などを手がけ、独創的な表現で幅広く支持を得るアーティスト・永井英男の個展がギャラリーノマルにて開催される。

2016年に開催した個展「ENDORPHIN」(於ギャラリーノマル)の終了後、永井はふとしたきっかけから、自身が2006年に交通事故に遭った日付をインターネットで検索した。すると、記憶にない国内外のさまざまな出来事が表出。事故の同時間帯にはトリノオリンピックの開会式が行われており、そのことに驚きと何らかの巡り合わせを感じたという。そして、動画サイトに投稿されていた数々の出来事を作品にしたいと考え、喪失した時間と記憶、同日に世界で何が起きていたかを新たに記録するべく、事故以来、後遺症のため距離を取っていた絵筆を手に、再びキャンバスに向かい始めた。

本展では、事故と同日の世界の出来事を取り上げた動画から、永井が求める瞬間を切り取ったペインティング、ドローイングが発表される。

刻 Koku 21106

日々、地球上で同時に当たり前のように何かが起きている。
そして、それは特定の人間にとっては特別な意味を持つ。
時間と同時性。
メディアに残された出来事を絵画として描くことは世界の持つ未知の記憶を刻む行為である。

Day after day things are simultaneously happening on the earth in a seemingly
ordinary way. These things have special meanings for each individual person.

Time and simultaneity. The act of depicting events from the media in
paintings is an act of inscribing the world’s unknown memories.

永井英男

 

ギャラリーノマルWebサイトより転載

永井英男 / Hideo Nagai
作品の圧倒的なスケールや見る人の心を開くユーモアのセンスで、現代美術の世界に留まらず広く一般にも強烈なインパクトを与える。 身体をモチーフとした大小さまざまな立体作品、またドローイングや映像作品を発表し、そのワン・アンド・オンリーな表現で幅広い支持を獲得している。

刻 koku 21106

会期:2020年2月15日(土)〜3月14日(土)

会場:ギャラリーノマル

開館時間:13:00〜19:00

休廊日:日曜・祝日

問合:06-6964-2323

オープニング・トーク
永井英男×榎忠(現代美術家)
日時:2月15日(土)18:00〜
料金:無料
※トーク終了後、オープニングパーティーを行います。

ギャラリーノマル

大阪市城東区永田3-5-22

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