「アートフェア東京」などを企画・運営する一般社団法人アート東京が手がけるアートイベント「art stage OSAKA 2023」が、2023年9月1日(金)から9月3日(日)まで、中之島のグランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)で開催される。
アートを通じて人々の心と暮らしをより豊かにするための「新しい時代のアートとの向き合い方」を提案することを目的として、2022年に堂島リバーフォーラムで初開催された大阪の国際的アート見本市「art stage OSAKA」。2年目となる今年は、「アートで見る未来社会」をテーマに、「アジア」「現代美術」「New Media」の異なる3つの視点から作品を購入できる展覧会が開催され、40名以上の現代アーティストの作品が出展される。
「アジア」の視点では、駐日大使・領事と連携し、バラエティに富んだアジア10カ国のアーティストの作品を展示する「World Art Osaka」が開催。極めて短いスパンの中で急激な成長と近代化を遂げたアジア地域の絵画は、そのエネルギッシュ且つカオティックな「現場」を表現してきた 。本展はそのようなアジア絵画のリアリティを紹介することを目的とし、抽象から具象まで、コンセ プチュアルなものから社会派の作品まで幅広く紹介する。
「Japanese Contemporary」と題した現代美術のセクションでは、日本を拠点に活躍する現代アーティストの作品を、社会問題や精神性、信仰などの視点にわけて展示。
「New Media」としては、熱狂的なコミュニティから支援を受けるNFT作品と、現行のアートマーケットとは異なる方法で価値が形成されているデジタルコンテンツが提示される。
また会期中の9月2日(土)には、シンポジウム「アートで見る未来社会」が開催、アートやNFTなどさまざまな分野の専門家による3つのセッションが行われる。セッション1では、「World Art Osaka」セクションの展示ディレクターを務める遠藤水城をモデレーターに、熊倉晴子、藪本雄登が登壇、アジアのアートと未来社会についての展望を探る。セッション2では、NFTプロジェクトリーダーやNFTアーティストがNFTの今に焦点を当てたトーク、セッション3では、「Japanese Contemporary」セクションを手掛けた高橋洋介と沓名美和による、デジタルアートやNFTの影響、マーケットとSNSの役割、アジア美術史の構築など幅広い観点からのトークが展開される。
会期:2023年9月1日(金)~3日(日)
会場:グランキューブ大阪(大阪府立国際会議場)
時間:10:00〜17:00 ※9月3日(日)は〜16:00
出展作家:
【World Art Osaka】
ブスイ・アジョウ(タイ)、コラクリット・アルナーノンチャイ(タイ)、ティン・リン(ミャンマー)、マハラクシュミ・カンナパン(シンガポール)、ファディラ・カリム(マレーシア)、ホンサー・コッスワン(ラオス)、コア・ファム(ベトナム)、ロジト・ムルヤディ(インドネシア)、ソピアップ・ピッチ(カンボジア)、ルチカ・ウェイソン・シン(インド)、マリア・タニグチ(フィリピン)[アルファベット順]【Japanese Contemporary】
雨宮庸介、安西剛、EUGENE STUDIO、潘逸舟、加茂昂、KYOTO INTERCHANGE[金氏徹平/田中功起]、落合陽一、たかくらかずき、Shino Yanai ほか[アルファベット順]【New Media】
[FAT Collection]相場慎吾、古塔つみ、潤inoue.、上根拓馬、松嶺貴幸、MIRAI、坂本拓也、エレン・シェイドリン、田島享央己 ほか
[Proof of X] 0xDEAFBEEF、0xG、Akihiro Kato、Ara、EXCALIBUR、exonemo、Kitasenju Design、 Masaki Fujihata、NIINOMI、PIV、Rhea Myers、Toshi
[NFT X CREW] A-Mashiro、草野絵美、高尾俊介、mae、安田現象、Y__D、Waboku、愛☆まどんな(XYZA)、コムロタカヒロ(XYZA)、森洋史(XYZA) ほかチケット料金:前売 2,000円/当日2,500円 /NFT (暗号通貨)20 MATIC/NFT(クレジットカード):2,000円
※チケット購入はこちら関連イベント
art stage OSAKA シンポジウム 2023「アートで見る未来社会」
日時:2023年9月2日(土)11:00~15:45(予定)
会場:グランキューブ大阪 3F イベントホール
料金:無料 ※art stage OSAKA 2023の入場チケットが必要
定員:着席30名程度(立ち見可能)※予約不要セッション1「アジアのアートから考える未来」
時間:11:00〜12:15
登壇:遠藤水城(キュレーター)、熊倉晴子(森美術館アシスタント・キュレーター)、藪本雄登(アウラ現代藝術振興財団 代表、紀南アートウィーク実行委員長)セッション2「コミュニティと熱狂するNFT」
A) NFTイベントの熱狂
半日で6,000人が来場した国内最大規模のNFTイベントNFT ART Tokyo3メンバーが、新しい熱狂を生み出すイベントの創生や今後のカルチャーについてトークを行う。
時間:12:45〜13:15
登壇:Rodman、工場長、malo、高橋智宏、ひとつめちゃんB)アーティストがNFTを選ぶ
NFTアーティストとして評価の高いメンバーが、なぜ表現にNFTを選んだか、NFTアーティストの難しさや楽しさ、今後の展望などについて語る。
時間:13:30〜14:00
登壇:A-Mashiro、NIINOMI、mae、ひとつめちゃんセッション3「アートの証明 ―テクノロジーは現代アートをどう変えたのか―」
共に国際的な企画展を手掛け、注目を集めるキュレーターである高橋洋介と沓名美和がテクノロジーの発達と共に変容する現代アートの行く末について議論する。
時間:14:30〜15:45
登壇:高橋洋介(キュレーター)、沓名美和(キュレーター)
大阪市北区中之島5-3-51