
大阪府が所蔵する美術作品「大阪府20世紀美術コレクション」のなかから、戦後関西で活躍した画家・須田剋太のグワッシュ(不透明水彩絵具)作品を紹介する展覧会が、大阪府立江之子島文化芸術創造センター(enoco)で開催される。
1906年に埼玉県吹上町(現 鴻巣市)で生まれた須田は、1941年頃に関西へ移住し、当初は具象画を描いていましたが、画家である長谷川三郎との出会いをきっかけに、1950年頃から抽象表現へと邁進していきます。
1952年には現代美術懇談会に参加。また、団体としては国画会に参加しながらも、これに囚われることなく津高和一、吉原治良、森田子龍など多くの作家、画家、書家たちと交流しながら関西の現代美術界を牽引するひとりとなりました。その須田に、1971年に『週刊朝日』より、作家の司馬遼太郎による『街道をゆく』の挿絵制作の話が舞い込みます。1950年以降、具象画から離れていた須田ですが、この依頼を快く引き受け、その後は具象と抽象の両方を手がけることとなります。晩年には陶や書の作品をも手がけるなど、1990年に亡くなる直前まで精力的に作品制作を続けました。
(enoco Webサイトより引用)
会場となるルーム1では『街道をゆく』挿絵原画を、ルーム2では抽象作品を展示する。
会期:2020年2月28日(金)〜3月15日(日)※新型コロナウイルス感染拡大防止のため、3月1日より中止
時間:11:00〜19:00
会場:大阪府立江之子島文化芸術創造センター4F ルーム1、2
問合:tel 06-6441-8050/mail art@enokojima-art.jp
大阪市西区江之子島2-1-34