江戸堀のThe Third Gallery Ayaにて、同ギャラリーが実施する若手作家支援プロジェクト「824」が主催するトーク/レクチャーイベント「写真(の中の)ブランクーシ」が開催される。
本企画は、824のメンバーである大八木夏生と菊池和晃が、作家や批評家、キュレーターなど、写真にまつわる活動を行う人々を招いて展開してきたイベントの第14回目。これまでに実施してきた「写真(ではない)光」「写真(的)瞬間」「写真(と/の)デジタル」などに続き、全3回のシリーズ「写真(の中の)」の最終章となる。※シリーズ1回目は「写真(の中の)マティス」、2回目は「写真(の中の)展覧会」
今回は、滋賀県立近代美術館学芸員の渡辺亜由美を迎え、彫刻家コンスタンティン・ブランクーシが撮影した写真に着目。彫刻家はなぜ自作の彫刻作品を写真に写したのか。中でも特に多くの写真を撮影してきたブランクーシにとって、写真はどのような意味を持っていたのか。同館のコレクションを通して、これらの疑問について考察していく。
渡辺亜由美 / Ayumi WATANABE
1984年 千葉県生まれ
2008年 東北大学文学部 美学・西洋美術史研究室 卒業
2011年 大阪大学大学院文学研究科文化表現論専攻 西洋美術史研究室 修了
2014年より滋賀県立近代美術館学芸員として勤務主な展覧会企画として、「生命の徴ー滋賀と『アール・ブリュット』」(2015年)、「時と風景ー未来をつなぐコレクション」(2016年)、「めぐれ!つながれ!色とかたち。ワイワイわれらのモダニズム」(2017年、成安造形大学との共同企画)など。
20世紀を代表する彫刻家コンスタンティン・ブランクーシ。彼は、自ら撮影・現像した興味深い写真を数多く残した作家としても知られています。そこに写るのは、自身の彫刻やアトリエ、時に作家本人の姿です。様々な撮影方法を試しながら、ブランクーシは自分の作品がどのように見られるべきかを示す、理想的なヴィジョンをつくりあげていきました。すべてが刻々と変化するアトリエの空間を捉えた写真は、後世の作家達が自分たちのエフェメラルな作品を残し伝える手段として写真を選択したことを予見するようです。「写真(の中の)」シリーズ最終章となる今回は、ブランクーシの作品と写真との関係を整理するとともに、写真と彫刻の境界についても考えてみたいと思います。
(824tumblrより引用)
日時:2020年2月29日(土)17:30〜19:00
会場:The Third Gallery Aya
講師:渡辺亜由美(滋賀県立近代美術館学芸員)
会費:大人1,000円、学生500円 ※1ドリンク・税込
予約:tamaki@thethirdgalleryaya.com / 06-6445-3557
大阪市西区江戸堀1-8-24 若狭ビル 2F