現代美術家・河野愛のネオン看板を用いた作品<I>シリーズの新作の展覧会が、北加賀屋の千鳥文化ホールで開催される。
2018年から場所を変えて続く<I>シリーズの続編と言える本作は、老朽化により2022年に撤去された北加賀屋の歓楽街「北加賀屋一番街」のネオン看板を用いたもの。展覧会では、長年、北加賀屋の人々を見つめ続けたネオン看板の一文字を、場や地の記憶、気配の交錯や解放を試みる媒体として再び灯し、新たな物語の道標となることを願うインスタレーションだ。
1980年滋賀県生まれ。2007年京都市立芸術大学大学院 美術研究科 染織 修了。在学中にRoyal College of Art 交換留学。大学院修了後、2017年まで広告代理店にてアートディレクターとして勤務。染織やテキスタイルを制作におけるルーツとし、陶やガラス、布、収集した骨董、写真などを複合的に用い、場所や人の記憶や時間、価値の変化をテーマにしたインスタレーションを発表している。 近年の主な展覧会に、滋賀県立美術館 リニューアルオープン記念展「Soft Territory かかわりのあわい」(2021)、Study:大阪関西国際芸術祭(2022)、紀南アートウィーク(2021)、「Story teller 物語を紡ぐ」アキバタマビ21(2019)、「シガアートスポットプロジェクトVol.1 散光/サーキュレーション」滋賀県立近代美術館主催(2018)、個展「in the nursery 逸話ではないもの」ギャラリー崇仁(2018)。2018年度平和堂財団芸術奨励賞受賞など。Super Studio Kitakagayaを拠点に制作。
河野愛< I >ichibangai
会期:2023年10月19日(木)~11月5日(日)
会場:千鳥文化ホール
時間:11:30~18:00
休廊:火・水曜
大阪府大阪市住之江区北加賀屋5丁目2-28