E.O.2 -感覚を拡張する新たな映像世界-
海外のデジタルアートシーンでも活躍するJIKAN Design代表の鍛冶周作が「先進的な映像表現やオーディオビジュアルアートを実際に多くの人に観てもらいたい」という思いから2年に1度、大阪京町堀にて映像作品を上映する企画。2021年の第1回につづき今年で2回目の開催となります。
今回も世界最大のデジタルアートビエンナーレ「the wrong Biennale No6」の関連イベントとして行われます。上映アーティストは今年も豪華で、海外からはOVAL(マーカス・ポップ)とのコラボレーションでも話題のRobert Seidelのほか、MSHRの新作映像、アルスエレクトロニカ受賞歴のあるArnaud Laffond、Dirk koyといった注目のアーティストの作品が参加。
大きなスクリーンと迫力のある音響で、ソファにゆったり座りながら抽象映像の世界に没入してみてください。E.T.9 -電子音楽の夕べ-
E.O.2会期中の12/2(土)には、電子音楽とオーディオビジュアルを組み合わせたライブを開催します。
こちらは今回で9回目を迎えるJIKAN人気のライブイベントです。Shinjimasuko(DMBQ)、和泉希洋志、家口成樹、suiteruといった豪華&注目のアーティストが出演。
SNSでのライブで注目を集めるsuiteruのオーディオビジュアルパフォーマンスや、ビデオシンセサイザーを使用したShusaku Kajiのライブビジュアルも必見。(Webサイトより)
E.O.2 アーティスト
MSHR (アメリカ)
MSHRは、彫刻的な電子システムを構築し、探求するアート集団である。彼らの活動は、出力が入力にパッチされた自己変容する存在であり、インタラクティブなインスタレーション、バーチャル環境、ライブ即興を通してその形を表現する。MSHRは2011年、ブレナ・マーフィーとバーチ・クーパーによってオレゴン州ポートランドで設立された。MSHRという名前は、モジュール式の頭文字をとったもので、時間の経過とともにさまざまなアイデアを保持できるようにデザインされている。Alexander Dupuis (アメリカ)
シカゴを拠点に活動するアニメーター、ミュージシャン、アーティスト。彼の短編映画やパフォーマンスは、SF漫画、オプ・アート、実験映画、機械学習のサイケデリックな傾向を取り入れながら、超現実的で幻想的な世界を探求している。Dirk Koy(スイス)
Dirk Koyはアーティストであり映像作家である。場所や物、生物を記録した写真やビデオをデジタル処理する。彼は、自然環境とデジタル環境の出会いと移行に関心があり、デジタルの文脈における絵画的要素を探求している。ソウルのアートセンター・ナビ、バーゼルのHEK(Haus der elektronischen Künste)、デンバーのフェスティバル・スーパーノヴァ、サンパウロのFILEフェスティバルなどで作品を発表。アニメーションや映像でPrix Ars Electronica(2012年)、Visual Music Awards(2015年)、Basel Media Art Prize(2019年)、Prix du film “Off-Limits”(2022年アヌシー)などを受賞。Arnaud Laffond (フランス)
Arnaud Laffondはリヨンを拠点とするビデオグラファー。彼の作品の特徴は、仮想環境とコンピューター生成素材の創造にある。色彩を素材とし、数値的に彫刻化し、処理し、変化させることで、振動する明るい建築に生まれ変わらせる。彼の作品は、抽象と具象、ユートピアとディストピア、建築と風景の中間に位置し、SFの境界線上にある。インスタレーション、アニメーションGIF、インプレッションなど、映像の多様な側面に取り組んでいる。Nicolas Gebbe(ドイツ)
3Dアーティスト、映像作家、サウンドデザイナーとしてフランクフルト・アム・マイン(ドイツ)を拠点に活動。実験的な3Dアニメーションとハイブリッドな映画フォーマットに焦点を当てる。
短編アニメーション作品は、ロカルノ映画祭、モントリオール映画祭、アナーバー映画祭など様々な映画祭で上映されている。Robert Seidel(ドイツ)
Robert Seidelはベルリンを拠点に活動し、映画的アプローチ、また科学的かつ技術的なアプローチを通じて、抽象化された美しさの限界を押し広げることに興味をもつ。彼のプロジェクション作品やインスタレーション、実験映画などは、リール美術館(フランス)、ロサンゼルス・カウンティ美術館、サンパウロ・ミュージアム・オフ・イメージ・アンド・サウンド、アート・センター・ナビ(ソウル)、カールスルーエ・アート・アンド・メディア・センター、台北当代芸術館など、多数の国際映画祭と美術館で上映された。「クンスト・フィルム・ビエンナーレ名誉賞」など、数多くの賞を受賞。Kenichi Yoneda (kynd) / Yu Miyashita
Kenichi Yoneda (kynd)
伝統的な油絵を専門とした後、現在はコンピュータのアルゴリズム、手作りの美学、物理現象の境界を探求している。
Yu Miyashita
ベルリンを拠点に、作曲家、サウンドデザイナー、ミキシング&マスタリングエンジニア、ライブパフォーマー、DJなど、様々な顔を持つ日本人アーティスト。Yaporigamiという別名でも知られる宮下の音楽的才能は、ステージにとどまらず、映画、コマーシャル、ファッションショー、インスタレーション、劇場などに生命を吹き込んでいる。ドイツのMille Plateaux、アメリカのDetroit Underground、スペインのAnalogical Force、日本のVirgin Babylon Recordsといった著名なレーベルからその才能を発表し、国際的な評価を得ている。『SyncBody』、『Mimic』、『The Motion Paradox』、『Lilium』など、彼の独特なミュージックビデオはスクリーンを飾るだけでなく、世界中の映画祭にノミネートされ、賞賛されている。Mototanaka
映像デザインスタジオJIKAN Design所属。
Osaka Metro御堂筋線なんば駅の大型LEDビジョン「Namba One Vision」での作品上映をきっかけに発生したユニット。蒲池郁弥 Fumiya Kamachi
1998年生まれ。京都芸術大学情報デザイン学科卒業。
大学在学時にCG表現の自由さに魅力を感じ、3DCGを中心にグラフィック、映像制作を続ける。鍛冶 周作 Shusaku Kaji
オーディオ・ビジュアルアーティスト。 主に自然現象や物質の持つプリミティブで根源的な美しさを、 電気的手法で表現している。 電気信号やビエオシンセで生み出すアナログ映像をデジタルミックスした抽象的な音響映像作品は国際的な映像フェスや展覧会で選出・上映されている。近年では2021年マルタ国立芸術センター、2022年仏ポンピドゥーセンターやLIAF2022(ロンドン国際アニメーション映画祭)などで作品上映。 映像デザインスタジオJIKAN Design代表。
E.T.9 ライブアーティスト
家口成樹 Shigeki IEGUTI
PARA、EP-4 [ fn.ψ ]、Kruispuntなどのキーボーディスト、サウンドプロデューサー。90年代よりヘヴィサイケデリックロックバンド、花電車やDRILLMANのメンバーとして音楽活動を開始。2000年代よりソロ活動と並行してサウンドプロデュースを手がけ始める。シンセ、PC、エフェクター等の電気機器の特性を多用したエレクトロニックな奏法で、国内外多数のミュージシャンと主に即興演奏で共演。
近年はEP-4 佐藤薫の主催するレーベル φononのディレクターとしても活動し、山本精一『Cafe Brain』などのリリースコーディネート、マスタリング等も手がけている。2021年、YoshimiO のボイスをフィーチャーしたMarron-IEGUTI Ambient Duo『NEWDAY』、Singū-IEGUTI 『EPITAXOPHONE』の2枚のアンビエントアルバムをリリース。2023年、Enitokwa、MAYUKoと共に自身が主催するシンセサイザートリオ、Kruispunt の8年ぶりのセカンドアルバム『Steganos-grafia』をリリース。suiteru
Puredata/GemとElektronドラムマシン/シンセサイザーを使ったリアルタイム・オーディオビジュアル作品を制作。2021年にInstagramの投稿を始め、主に海外のフォロワーから支持を受けている。プロジェクションマッピングフェスDigital Graffitiへの招待参加(アメリカ)、Maison kitsunéとのコラボ(フランス)など。京都市在住。和泉希洋志 Kiyoshi Izumi
日常生活にある五感をテーマに、絵画、彫刻、CG、ビデオ映像、サウンドを自在にリミックスし作品を編み上げるマルチアーティスト。1997年にリチャード・D・ジェームス(エイフェックス・ツイン)主宰リフレックスよりソロ・デビュー。多くのコンピレーションへの曲提供、竹村延和、OOIOOなどのリミックスも手掛ける。小杉武久のサウンド・パフォーマンス、ボアダムスのライブやレコーデイングに参加。大阪中津「SOMA」を拠点に食の提示、ギャラリーの運営も行う。Shinjimasuko
日本を代表するサイケデリック・ロックバンドDMBQのギター/ヴォーカルとして、 またBOREDOMSではギタリストとしてのみならず、特殊多弦楽器セブンナーの製作/オペレート、トラック制作、システム構築の他、ボアダムス公演用に組織した総勢16名からなるギター・オーケストラの編曲、総指揮等でも活動。米国の名門レーベルJagjaguwar/Brahよりソロ名義の作品「Woven Music」を発表、Pitchfork, The Phoenix, New York Taper, New yorkTimes等数多くのメディアで取り上げられ、その独自の音世界を非常に高く評価された。ま た、ChicagoのThrill Jockeyから発表された震災復興支援作品「Benefit for TheRecovery Japan」へも参加、曲提供のみならずアドバイザリー・スタッフとしてもクレジットされるなど、 単にアーティストとしてのみでは収まりきらない活動を続けている。
E.O.2 (Expanded Optics vol.2) -感覚を拡張する新たな映像世界-
会期:2023年11月28日(火)~12月3日(日)
会場: JIKAN<space>
時間:13:00~21:00 ※最終日は18:00まで
料金:入場無料E.T.9 (Electric Treatment vol.9) -電子音楽の夕べ-
日時:2023年12月2日(土) 17:00開場/18:00開始
会場 : JIKAN<space>
料金 : 前売2,000円、当日2,500円
※前売の予約は予約フォームから問合:06-6480-7038(JIKAN Design代表)
大阪市西区京町堀1-7-11
キューアス京町堀ビル6F