大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]が、多目的ルームを若手アーティストにスタジオとして貸し出し、創作活動の支援をおこなうアーティスト・イン・レジデンス事業「ESSAP (enoco short stay art program )」。Vol.2のレジデントとして2024年5月に滞在制作を行った宮木亜菜(みやき・あな)による成果展が、enocoの4Fにて開催される。
6月29日には、1960〜80年代の現代舞踊の研究者でありアートコーディネーターの平居香子を迎え、トークイベントも行われる。
宮木亜菜は、⼤阪に生まれ具体美術の影響を受けながら京都市立芸術大学で彫刻を学び、自らのからだを媒体として用いています。彼女の言う「彫刻を作る行為そのものをパフォーマンスとして見せる」という起点から、公開制作やワークショップを通し、からだのかたちや内在するものの変化を見つめ、把握し、また物質性の在り方を探ることもできる…作家自体をノード/nodeと捉えることができるかもしれません。また、それらのふるまいの中には、自身と他者を知る誘引があるように思います。
___レジデンスキュレーター 戸矢万葉–
宮木亜菜 | Ana MIYAKI (彫刻家)
1993年生まれ。2018年京都市⽴芸術⼤学院修士課程美術研究科彫刻専攻修了。2016年 Royal Collage of Art パフォーマンス専攻(交換留学)。
近年の展覧会は、「ARTISTS FAIR KYOTO 2022」京都新聞ビル地下1階 / 京都 (2022)、宮木亜菜 個展 「肉を束ねる」 京都市京セラ美術館 (ザ・トライアングル) 京都 (2022)、ドライブイン展覧会「類比の鏡 / The Analogical Mirrors」山中suplex / 滋賀 (2020)、「六甲ミーツ・アート芸術散歩 2020」六甲山カンツリーハウス / 兵庫 (2020)などがある。平居香子 | Kanoko HIRAI (アートコーディネーター)
1995年生まれ。2023年より東京大学大学院総合文化研究科表象文化論コース博士課程在籍中。専門は、1960~80年代の日本の現代舞踊。 現職は、京都芸術センターアートコーディネーター。舞台芸術を中心に、企画、運営およびアーティストのサポートを行う。「日本」という組織的な概念を、舞踊家や批評家が実践のなかで具体的に生成していく過程に惹かれている。
アーティストが偶然や運命をつかまえる技術や、日本の現在のアーティストと日本の過去のアーティストとの美学的な継承関係に興味がある。携わった事業は、京都芸術センター主催プログラムのコーディネートのほか、「巽漬け!!」(『疱瘡譚』上映プログラム、2022年11月)、第157回明倫茶会「生鶴」(席主:村社祐太朗、2024年2月)、リリカルデスク(京都芸術センターラジオ、2024年4月~)など。
Vol.2 ESSAP(enoco short stay art program )成果展
宮木亜菜 赤いからだ会期:2024年6月12日(水)~30日(日)
会場:大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco] 4Fルーム2
時間:10:00~19:00(最終日は15:00まで)
料金:入場無料
主催:大阪府立江之子島文化芸術創造センター[enoco]
トークイベント
日時:6月29日(土)14:00~16:00
会場:4Fライブラリー
定員:15名
※イベント後には作家による展覧会ツアーあり
詳細:https://www.enokojima-art.jp/event/12419/
大阪市西区江之子島2-1-34