日本やオーストラリアのインテリアデザインを世界に発信するオンラインマガジン「IDREIT (アイドレイト)」の編集長・山倉礼士による書籍『商空間のデザイン手法 時代をつくる発想34』が、2024年7月15日(月)に学芸出版社より刊行される。また、これに先がけた記念トークイベントが、7月11日(木)にMARUZEN&ジュンク堂書店梅田店にて開催。インテリアデザイナー・間宮吉彦を迎え、「時代をつくるデザインとは——大阪、そして日本の商空間を考える」をテーマに語り合う。
山倉はオーストラリア・メルボルンを拠点に活動。2003年より株式会社商店建築社で月刊『商店建築』の編集に携わり、2017年まで編集長を務めた後、2020年に「IDREIT」を立ち上げた。これまでに大阪を拠点に活動するDrawersやABOUTが手がけた事例のほか、デザイナーのインタビューなどを公開。丁寧に語られる記事からは、山倉をはじめとする編集者らのデザインに対する情熱が感じられ、クリエイターからの信頼も厚い。
『商空間のデザイン手法 時代をつくる発想34』では、2000年前後から現代までの日本の商空間デザインを「RESTAURANT, BAR & HOTEL」「FASHION & RETAIL」「CAFE,WORKPLACE & MIXED-USE」の3つに分類し、34施設を厳選して紹介。デザイナーへの聞き取りや空間図面に、山倉自身の解釈と印象を重ね合わせ、デザインの切り口とアプローチを読み解く。
トークイベントは前後半に分かれ、はじめに書籍でも紹介されている、間宮がデザインした大阪の名店「ミュゼ 大阪」を取り上げ、そのデザイン手法を解説。そして、本書のキーワードである「時代をつくるデザイン」について深掘りしていく。
日本の商空間デザインに注目し続けている山倉と、インテリアデザインの第一線で活躍しながら、大学教育にも携わるなど多角的な視点をもつ間宮。彼らの言葉を手がかりに、日本のコンテンポラリーなインテリアデザインの魅力に迫りたい。
山倉礼士
INTERIOR DESIGN COMMUNICATION Pty Ltd代表。建築を学んだ後、2003年より株式会社商店建築社で月刊『商店建築』の編集に携わる。2017年まで『商店建築』の編集長を務めた後、オーストラリアのRMIT王立メルボルン工科大学大学院にてMaster of Communication Design修了。2020年より、メルボルンを拠点に日本やオーストラリアのインテリアデザインを世界に発信するバイリンガルのオンラインマガジン『IDREIT(アイドレイト)』を創刊、編集長を務める。IDREITの活動と並行し、デザインジャーナリストとしてAXIS、Casa BRUTUS、I’m homeなどメディアへの寄稿多数。間宮吉彦
1958年大阪生まれ。1989年株式会社インフィクス設立。全国で飲食、物販などの商業施設の空間デザインをはじめ、あらゆるジャンルのインテリアから建築まで空間をトータルに手がける。特定の様式や主義にとらわれることなく、時代の欲するムードを表現し、その中に潜む普遍性を追求する。大阪芸術大学デザイン学科教授、沖縄県立芸術大学非常勤講師。
山倉礼士×間宮吉彦「時代をつくるデザインとは――大阪、そして日本の商空間を考える」『商空間のデザイン手法』刊行記念トークイベント
日時:2024年7月11日(木)19:00〜20:30
会場:MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店 4階イベントスペース
参加費:
イベント参加1,100円(税込)
イベント参加+書籍『商空間のデザイン手法』3,850円(税込)
『商空間のデザイン手法:時代をつくる発想34』
出版社:学芸出版社
著者:山倉礼士
体裁:A5判・192ページ
ISBN 978-4761533038
定価:3,300円(税込)
発売日:2024年7月15日(月・祝)
MARUZEN&ジュンク堂書店梅田店
大阪市北区茶屋町7-20
チャスカ茶屋町B1~6F