秋の風が吹いてきたら、北加賀屋を訪れる季節。毎年心待ちにしているファンも多いのでは? 大阪を拠点にローカル・カルチャーマガジン「IN/SECTS」を発行するLLCインセクツ主催のマーケットイベント「KITAKAGAYA FLEA & ASIA BOOK MARKET」が、今年も開催される。日程は、2024年10月19日(土)と20日(日)。地域、そして文化を越えての交わりを参加者とともに体感することをテーマに、マーケットやフード出店、ワークショップ、トークイベントやライブ、本やZINEの出展などが行われる。LLCインセクツが、雑誌づくりを行うなかで出会ったさまざまな表現者、生産者たちが一同に集まる、いわばお祭りだ。
マーケットには日用品や雑貨、布もの、クリエイターやレーベルなどのグッズなどが、またフードにはカレーやアジア料理、ビールにスイーツといった多彩なショップが大阪・関西をはじめ各地から集結。昨年に引き続き、ミズグチグッチのにがお切り絵屋さん、TAROT 大空の占い相談などワークショップもスタンバイしている。
またライブアクトには、電子音や生楽器に自分流の言語による歌を重ねる音楽家であり、近年は水曜日のカンパネラへの楽曲提供やアニメ『映像研には手を出すな!』 の劇伴音楽制作なども手がけるオオルタイチが登場。加えて、すべての場所を虹色に染め上げる関西が誇る天上の楽団”をうたう三田村管打団?、中国・蘇州の女性シンガー・ピアニストの孟雀(モン・チュエ)がラインアップするほか、北加賀屋のClub Daphniaにて2ヵ月に1度開催しているパーティー・大工時間による、子どもも大人も楽しめるDJワークショップなども行われる。
「ASIA BOOK MARKET」には、国内はもとより、台湾・香港・韓国・インドネシアなど海外の出版社による作品が昨年より拡充して並ぶ。トークイベントも開かれ、インドネシア・ジャカルタの出版社、Binatang Pressのプロジェクトマネージャー・Ryan Makasutjiを招き、「インドネシアと東南アジアの独立系出版事情とアートブックフェア」を紐解く回や、デザイン界の巨匠たちの言葉に、これからの創造力を導く思想を探るどく社の著書『失われた創造力へ』刊行記念として、著者の多木陽介とデザイナー・UMA/design farm代表・原田祐馬がデザインやものづくりについて語り合う回などがある。出版や本にまつわる多くのトークテーマが充実しており、BOOK MARKETをより一層盛り上げてくれそうだ。
そして今回は、KITAKAGAYA ZINE’S FAIRも同時開催される。4月に北浜蚤の市とあわせて行われたNAKANOSHIMA ZINE’S FAIR、5月の森、道、市場2024でのMORIMICHI ZINE’S FAIRに引き続き、創意に溢れたジャンルレスな冊子が一挙に出揃う。
多様なカルチャーをまるごと楽しめるのが、このイベントの醍醐味! 2日間歩き回れば、日常的に通ってみたくなるお店や追いかけたくなるクリエイターに、誰しも必ず出会えるはず。
KITAKAGAYA FLEA 2024 AUTUMN & ASIA BOOK MARKET
日時:
2024年
10月19日(土)12:00〜19:00
10月20日(日)11:00〜18:30
会場:クリエイティブセンター大阪(CCO)
入場料:各日700円(税込)
※再入場可
※飲食物の持ち込み禁止主催:LLC インセクツ
出店:「ZINE」「MARKET」「FOOD」「WORKSHOP」「大阪てしごと市」「BOOK」「LIVE」「TALK」の8分野から出店。詳細は公式Webサイトを参照。
メインイラストレーション:Rosie Ball
クリエイティブセンター大阪(CCO)
大阪市住之江区北加賀屋4-1-55
名村造船所跡地