大阪を拠点に活動するプロダクトデザイナー・吉行良平の個展が、福井県のセレクトショップ・ataWにて2024年11月1日(金)から11月24日(日)まで開催される。
吉行は、オランダのDesign Academy Eindhovenを卒業後、同国でのデザイン事務所やプロジェクトでの経験を重ね、2009年に大阪に自身のデザインスタジオ「吉行良平と仕事」を設立。吉行の活動は、家具や日用品のプロダクトデザインにとどまらず、住宅のリノベーションや美術館・ギャラリーの展示計画や、妻でデザイナーの大植亜希子との共同プロジェクト「Oy(オイ)」の展開など幅広い。
デザインプロセスにおいて、素材に触れ、手を動かすことに重きを置く吉行は、試作と検証を繰り返すことで独自の形を見出し、日常生活から得た感覚をデザインに取り入れている。吉行のプロダクトには、あるべき構造、素材、色が丁寧に配置され、不思議な心地良さと魅力が宿る。
本展では、越前和紙を用いたモビールや越前漆器の塗装技術を生かしたオブジェクト・家具が展示されるほか、Atelier Tuaregやiei studioなど大阪の職人たちとの協働で製作した新作家具や、2023年に協力参画した第18回ヴェネチア・ビエンナーレ国際建築展でのイタリア滞在制作から生まれたベンチも並ぶ。また、コロナ禍に子どもの手洗い用にデザインした踏み台「small step giant leap」のataW別注カラーの受注販売も行う。吉行は本展に向け、福井にて滞在制作も実施予定だ。
吉行良平の近年の活動を集約した本展は、彼のデザイン哲学や今後の取り組みに対する視点を探る貴重な機会となるだろう。
1981年大阪府生まれ。Design Academy Eindhoven卒業。現地オランダのデザイン事務所、プロジェクトにて経験をつみ帰国後自身のデザインスタジオ「吉行良平と仕事」設立。製造会社、職人との協働で行う家具、日用品の設計製作を中心に行う。環境、状況における造形をみいだす/ form find をもとに、手で素材を動かし実験、検証を繰り返しあるべき構造、色、形を探る。
会期:2024年11月1日(金)〜11月24日(日)
会場:ataW
時間:11:00〜18:00
定休日:水・木曜
問合:0778-43-0009(ataW)
コラボレーター:Atelier Tuareg、iei studio、SEKISAKA、Toshikazu Y、zen to、vba2023jp