大阪・十三と言えば「昔ながらの飲み屋街」といったイメージをお持ちの方も多く、大阪ディープスポットの一つです。しかし、実は隠れた映画の街でもあり、『ブラックレイン』(1989年)や小津安二郎監督『小早川家の秋』(1961年)でも十三が登場するなど古くから映画に登場し、現在も人気の撮影地です。
またここ数年「淀壁」というウォールアートや、毎年秋に開催される街回遊型アートイベント「十三アートフェス」等、アートで盛り上がっている街でもあります。
今後は駅前のタワーマンションの建設や新線の開通など、開発が進み発展性が見込まれています。十三は、古き良き飲み屋の下町情緒が残りつつ、新進気鋭のアーティストが育つ土壌もあり、新たな街の開発が行われている、関西有数の「オモロイ街」と言えます。
そんな大阪・十三で行う「十三下町映画祭」は、十三のミニシアター、第七藝術劇場とシアターセブンが主体となって行う、初の大規模な映画祭。今年3月~7月に行われた作品募集には、220作品以上の応募がありました。その中から将来性・独創性に優れた15作品を選定。まだ見ぬ未来の映画スターがここから
誕生することを期待し、開催させていただきます。(プレスリリースより)
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閉会式のゲストプレゼンター・浜村淳の応援コメント
映画が自信を失った。
昭和三十年代あれほど娯楽の王様だった映画が声をひそめるような存在になり果てた。
いまやアニメと若い世代におもねる作品がわずかに大手を振っている。
むかしカツドウヤの鼻息は荒かった。
「ほら、こんなオモロイシャシンみせたるで。それ、こんなシャシンみて泣かんかい」
あの自信はどこへ行ったのか、テレビをはじめメディアの娯楽が多すぎる。
ゲームも大いばりでハバを利かせている。
しかし、されどエイガやっぱりエイガ。
映画でないと表現できない芸術がある、文化がある。
そのことに情熱を燃やす若い才能が競争で芽を吹き出している。
期待しよう!
応援しよう!
『十三下町映画祭に!!』
期間:2024年11月15日(金) ~ 17日(日)
会場:シアターセブン、第七藝術劇場
上映作品:
『Osteoclast/オステオクラスト』 監督:小幡宙生
『Life work of Akira Kurosawa 黒澤明のライフワーク』 監督:河村光彦
『クオリア』 監督:牛丸亮
『Mothers マザーズ』 監督:武田恒、高橋郁子、木内麻由美、野田麗未、難波望
『書けないんじゃない、書かないんだ』 監督:鴨井奨平
『狠陀羅芸術工科大学交換留学生活動記録』 監督:笹本梨華
『君は脱出ガール』 監督:湯淺士
『ボールドアズ、君。』 監督:岡本 崇
『私たちのオカルティックサマー』 監督:樋口翔一
『シサム(ムは小文字表記)』 監督:中尾浩之
『カオルの葬式』 監督:湯浅典子
『ゴールド』 監督:知多 良
『恋にセックスは必要ですか?』 監督:志波景介
『君は君でいい』 監督:大場丈夫
『BOY MEETS HOME』 監督:永井哲太
※上映スケジュールは公式サイト参照料金:1作品鑑賞券 各作品 1,100 円/5回券 4,500円/スペシャルサポーターチケット(3日間通し券) 10,000円
主催:株式会社淀川文化創造館
問合:06-4862-7733(シアターセブン)