
2025年に南大阪の住宅地にオープンした、木造一軒家を改装した共同スタジオ・運転にて、玉田和平、原田樹生、浅野隆昌による共同制作展「Recording Room」が開催される。
玉田は音楽/音響、原田は映像ディレクション、浅野はグラフィックデザインと、専門領域は異なる3人だが、これまでも「YMP」というグループ名で展覧会を開催するなど協働してきた。今回の会場となる運転は、YMPのメンバーを含む7名で使用しているスタジオで、外部へは初公開となる。
本展は会期中、自作の機構により自動で楽曲を演奏し続ける。1日に4回録音し、9日間で36曲を制作、つくられた楽曲はそれぞれを1つのカセットテープに唯一の原盤として記録する。
展示は、システム(機構)の部屋と、コンポーネント(要素)の部屋の2つで構成され、文化・方法論・ツールなどのさまざまな要素を、作曲家、ミュージシャン、研究者たちと共にリサーチし、かたちにする。
オリジナルとコピー、インプットとアウトプット、言語と非言語、自動と手動など、複数の軸を2つの部屋に交錯させる。
なお、本展の特設ウェブサイトは、展覧会オープンと共にテキストページが追加され、展覧会の一部となる。

プロフィール
[制作+運営]
玉田和平
音源制作+音響計画
サウンドエンジニア/音楽家
1991年生まれ。録音や楽曲ディレクション、自身の楽曲制作など。大阪芸術大学非常勤講師。原田樹生
システムエンジニアリング
映像デザイナー/テクニカルディレクター
1998年生まれ。モーショングラフィックスやクリエイティブコーディング。浅野隆昌
企画+構成+編集+デザイン
グラフィックデザイナー
1989年生まれ。印刷物、ウェブサイトなどの平面企画の計画と設計。[リサーチ+執筆]
木村知之
作曲家
演劇やミュージカル、モダンダンス、短編映画などに楽曲を提供。「スーパーリコーダーカルテット1・2」(共同音楽出版)作編曲担当。またベーシストとして、日野皓正、エディ・ヘンダーソン、オセロ・モリノー、村上ポンタ秀一など国内外の演奏家と共演。大阪芸術大学特任准教授、大阪音楽大学特任准教授。角谷博栄
音楽プロデューサー/作曲家/編曲家
ミュージシャン、作曲家、ギタリスト、プロデューサー。音楽ユニット「ウワノソラ」およびその別名義「ウワノソラ’67」のメンバーとして活動。tktk
3Dアーティスト/サウンドエンジニア
てけてけ。3Dアーティストとして活動する傍ら、VRのサウンドエンジニアリングも手がけている。きくおVRChat World『よるとうげ』、サンリオVfesパレード『SHOWBYROCK!! ましゅまいれっしゅ!! キセキかもしれないレゾナンス』など。また打楽器奏者として演奏も行う。舘かほる
写真研究者
1992年生まれ。自治体職員兼研究者。研究テーマは日本の初期人類学写真、北海道周辺の写真史。京都芸術大学非常勤講師。佐藤椅子
ミュージシャン/ベーシスト
バンド「Moccobond」「the sankhwa」のメンバーとして活動を経て、現在はライブサポートやレコーディングに参加するなどの活動をしている。自身の楽曲もゆっくり制作中。
Recording Room
展覧会特設サイト:https://rr.youngmanpeanuts.jp/会期:2025年7月19日(土)~27日(日)
会場:運転
時間:12:00〜20:00
主催:YMP
オープニングレセプション
日時:7月19日(土)19:00〜21:00
運転
高石市西取石1-22-38