
大阪を拠点に活動する公演芸術集団「dracom(ドラカン)」の演劇公演『唯一者とその喪失』が、2025年7月25日(金)〜27日(日)の3日間、心斎橋のウイングフィールドにて上演される。dracomの劇場公演は約2年ぶり。
日本のアニメを好きになったのがきっかけで来日し働いていたベトナム人女性が、氷河期世代の日本人男性に殺害されて、そのあとしばらくふたりが一緒に過ごす、という物語。 大阪で2022年に起きた実際の事件から着想を得ているが、事実には則していない。事実を再現するのではなく、事件を引き起こした現実を浮かび上がらせるようなフィクションの演劇だ。
作・演出・主演は、dracom主宰の筒井潤。本作では、独特の間合いと関西アクセントにより時間が歪むような感覚、登場人物の心象風景や現代社会の複雑さをとらえる台詞や意図的な時系列の矛盾など、dracomならではの表現がさらに進化/深化しているという。
実際に起きた事件と私たちとの関係性を、筒井がどのようにとらえ作品に編み上げるのか、注目したい。
dracom リーダー 筒井潤 コメント
この作品の主人公がとても特異なキャラクターなので「こんな人いる?」とやや戸惑いながら試行錯誤を始めたのですが、リハーサルを重ねるうちに単にいままで演じられてこなかっただけの存在なのかもしれないと思えるようになってきました。そしてもうどこかにいる、それどころかどこにでもいる素朴な人としか見えなくなっています。これこそが演技すること、演劇にしてみることの意義だと実感しています。
dracom 演劇公演『唯一者とその喪失』
作・演出:筒井潤
出演:岡村ゆきを、住吉山実里、髙山玲子、筒井潤日時:2025年7月25日(金)〜27日(日)
25日(金)19:30
26日(土)13:30/18:00
27日(日)13:30 ★
★ 終演後、アフタートークあり。ゲスト:川崎陽子(KYOTO EXPERIMENT 共同アーティスティック・ディレクター)会場:ウイングフィールド
料金:一般 3,500円、ユース(25歳以下) 2,500円
チケット予約: https://ticket.corich.jp/apply/376196/主催・問合:dracom info@dracom.email
大阪市中央区東心斎橋2-1-27
周防町ウイングス6F(受付 5F)