
2025年11月8日(土)より、天満のギャラリー・hitotoにて、上田佳奈の個展「ポーラス・メンブレン」が開催される。
上田は、ロンドン芸術大学 Central Saint Martinsでファッションデザインを、大阪芸術大学附属大阪美術専門学校で版画を学んだ。
版表現の可能性をさまざまな角度から探求。版画、写真、映像などを用いて日々の些細な事象や痕跡を「うつし取る」ことで、日常を新たな視点から捉え直す作品を制作している。
2025年には「第4回PATinKyoto 京都版画トリエンナーレ2025」で大賞を受賞した。
本展のタイトル「ポーラス・メンブレン(porous membrane)」は、多孔質膜を意味する。
上田は2025年8〜9月にギャラリーノマルでの個展で新作を発表したばかりだが、本展でも新たな試みを披露するという。版表現のさらなる広がりに期待したい。
From the Exhibitor
私たちが何かを「見た」とき、それは同時に何かを「見逃した」ということでもある。
世界をすべてそのまま受け取ることはできない。
外界からの情報は絶えず濾過され、記憶も不要な情報を忘却することで保たれている。どの情報を受け取り、どの情報を手放すのか。
この積み重ねから生まれる固有のフィルターこそが、自己を形づくる。
私たちは、受容と遮断を同時に行う多孔質の膜である。
会期:2025年11月8日(土)〜29日(土)
会場:hitoto
時間:13:00〜19:00
休廊:火・水曜
企画:hitoto
広報デザイン:タナカタツヤ(hitoto)
大阪市北区天神橋5-7-12
天五共栄ビル301

            

