
結音は、自作の歌詞、声、そしてAI musicを組み合わせながら、心の奥にある痛みや記憶を「ひとつの物語」として紡ぐアーティストです。自身も傷を抱えながら生きてきた経験をもとに、同じように心に痛みを抱える人のそばに寄り添う音楽を制作しています。
本展では、性暴力のトラウマと向き合った楽曲 『自傷dreaming』 をはじめ、痛み、傷、孤独、喪失、そしてそこから再び前を向こうとする感情をテーマにした3曲の歌詞と、その世界観をAIアートとして表現します。
癒えない傷。
言葉にできない悲しみ。
自分を受け止められない孤独。
愛する人を失う痛み。
そして、それでももう一度、誰かを愛そうとする気持ち。結音の作品に共通しているのは、感情を否定せず、そのまま音にし、イメージとして立ち上げる姿勢です。暗く悲劇的な感情を扱いながらも、その表現は絶望だけに留まりません。傷を抱えたままでも、人は前に進めるのか。痛みは、歌になるのか。AIは、人間の感情の深い部分にどこまで寄り添えるのか。本展は、そうした問いを静かに投げかけます。
AIによって生成されたイメージは、単なる楽曲の挿絵ではありません。歌詞に込められた痛みや再生の感覚を、視覚的な物語として翻訳する試みです。人間の声と、AI musicと、AIアート。それぞれが重なり合うことで、結音の内面世界は、鑑賞者一人ひとりの記憶や感情にも触れていきます。
傷ついた経験を、美しいものとして消費するのではなく、傷とともに生きること、その先にもう一度愛を見つけようとすること。
『Pain to songs』は、痛みを歌へと変えていく、小さくも切実な再生の展示です。–
作家プロフィール
結音(Yui)
自作の歌詞、声、AI musicを組み合わせ、心の痛みや孤独、喪失、愛、再生をテーマにした音楽表現を行うアーティスト。自身の経験から生まれる言葉をもとに、同じように傷を抱える人のそばに寄り添う作品を制作している。暗く悲劇的な感情も、静かな愛や再生の感情も、否定せずそのまま音にすることを大切にしている。AIを単なる制作ツールではなく、心の物語をかたちにするための共作者として捉え、音楽とビジュアルの両面から表現を展開している。
結音 個展「Pain to songs」
会期:2026年5月12日(火)〜31日(日)※水〜金曜のみオープン
会場:AIアートギャラリーREST
時間:19:00〜22:00
休廊:土〜火曜
料金:入場無料
大阪市北区中津3-17-5 205


