
そばにいてくれた生き物を失ったとき、途方もないさみしさと同時に、
その生き物が生きていた時間と、私の生きている時間が重なり合っていたことは、
とても幸運なことだったと気がつく。
一緒に過ごした時間の断片は、やがて美しいビーズのような姿となって私の中に
散らばっていく。
私は、その一粒一粒を繰り返し拾い上げ、それらがどんな色や形をしていたのかを
何度も思い出している。忘れたくなかった記憶も、どんどん曖昧になり、
やがてぼんやりとしたかたまりへ変化する。
輪郭はほどけて、愛しさだけがそこに残る。
今、わたしの足元には、まんまるの足跡がくっきりと見えている。
小さなおまえが、この星を踏みつけた跡。
まだ、覚えている。
わたしはその跡を、どこまでもたどっていきたい。–
北林みなみ / Minami Kitabayashi
1993/11/16 絵描き。
神奈川県横浜市出身。幼少期はタイ、シンガポールで暮らす。
異国で経験した孤独感や疎外感を軸に、自身の内側に広がる風景を描き続けている。
国内外に渡る展示活動での作品発表を中心に、書籍の装丁や挿絵、
絵本制作やワークショップに至るまで、幅広く絵に関わる活動を行っている。
5月28日に自身初となる絵本『ぼくのもり』を講談社より発売予定。(プレスリリースより)
会期:2026年6月6日(土)〜21日(日)
会場:NEW PURE + 地下スペース
時間:13:00〜19:00
店休:水曜
問合:06-6226-8574
大阪市中央区淡路町1-1-4






