
早坂彩が演出を行うカンパニー・トレモロの第6回本公演『見上げる魚と目が合うか?』が、2026年9月10日(木)から13日(日)まで、大阪市福島区の聖天通劇場にて上演される。
トレモロは2010年結成。シェイクスピア、チェーホフ、ワイルダーを中心とした翻訳劇の上演と、現代劇作家の上演の2軸で活動している。
15年間東京を拠点に活動していたが、2024年、演出の早坂の兵庫県神戸市への移住をきっかけに、関西と東京の2拠点での制作活動を開始。関西での活動に力を入れている。
本公演は、現代劇作家の秀作に焦点を当てた新シリーズの第1弾。温泉ドラゴン・原田ゆうによる第18回劇作家協会新人戯曲賞受賞作『見上げる魚と目が合うか?』を取り上げる。東日本大震災当時の世相を映しながら、「他者への想像力の在り方」を問いかける作品だ。
出演は、関西で活躍する若手俳優の中村彩乃と熊谷帆夏。戯曲の魅力を引き出す緻密な演出に定評のある早坂が、その世界観を丁寧に掘り下げ、新たな視点で立ち上げる。
上演に向けて演出家からのメッセージ
『見上げる魚と目が合うか?』は、東日本大震災後のえも言われぬ世相を背景に書かれた戯曲です。当時、東京にいた私は、昨日までと地続きにあると信じていた日常が、あっけなく揺らぎうることに気づかされました。
本作は、そんな時代を背景に不条理な現実と虚構のあわいを軽妙に描き出した作品です。本作は、近くて遠い他者のことを、どう想像し、どう接するか、私たちに考えるきっかけを与えてくれる作品だと感じています。
分断や自己責任論が顕著になり、SNSを通じて匿名で言葉を交わすことも当たり前になった現代。想像力に蓋をして、他者に対して、無意識のうちに、無責任に攻撃的に接していないか、疑問に思うことがあります。
そんな現代だからこそ、他者に対する想像力の使い方に、いま一度目を向けてもらう意味を感じています。「演劇」は、観客一人ひとりの想像力によって初めて完成する芸術です。想像力の可能性を問いかける本作を上演するにあたって、演劇ほどふさわしいメディアはないなと、創作の過程で実感しています。
ご観劇の時間が、観客一人ひとりにとって他者との関わり方を静かに見つめ直す時間になりましたら幸いです。関西小劇場で活躍の幅を広げる二人の俳優と、対話を重ねながら、戯曲に向き合い、作品を立ち上げています。
聖天通劇場の空間でぜひご体感ください。演出 早坂彩
–
演出家プロフィール
早坂彩
演出家/脚本家。東京都出身、兵庫県神戸市在住。トレモロ代表、劇団青年団所属。
早稲田大学文学部演劇映像コース演劇系卒業。同大学院文学学術院文学研究科演劇映像学専修(西洋演劇)修了。
2010年 トレモロ結成。以降、全ての公演の演出を担当。
2015年 利賀演劇人コンクール『イワーノフ』にて、「優秀演出家賞」「観客賞」受賞。近年の代表作(演出)
2017年 劇団青年団入団(〜現在)
2022年 SCOTサマー・シーズン2022×豊岡演劇祭2022 『新ハムレット』 演出
2023年 日韓演劇交流センター『寂しい人、苦しい人、悲しい人』 演出
2024年3月 トレモロ『新ハムレット』演出。東京・京都二都市ツアーを行う。CoRich舞台芸術まつり!2024春 最終審査作品選出。
2024年6月 ウイング再演大博覧會 トレモロ『Port-見えない町の話をしよう-』演出
2024年12月 マジゲキ 高校生と作るインド神話『ラーマーヤナ』
2026年3月 ロームシアター京都×京都芸術センター U35 創造支援プログラム “KIPPU” トレモロ第5回本公演『コリオレーナス』演出–
あらすじ
ファッションデザイナーアシスタントの採用面接に訪れた、二人の女性。面接官がアクシデントで席を外し、初対面の二人は面接会場に取り残される。ぎこちなくも会話を始める二人。
やがて地震のような揺れを感じ、外の様子を眺め見ると、近くのビルの屋上に、今にも飛び降りそうな人影が——。
見えるけれど、触れられない。
その人影をめぐって、二人が交わす言葉とは。(プレスリリースより)
トレモロ第6回本公演『見上げる魚と目が合うか?』
日程:2026年9月10日(木)〜13日(日)
会場:聖天通劇場
時間:
9月10日(木)19:30
9月11日(金)14:00/19:30
9月12日(土)14:00/17:00★
9月13日(日)11:00/14:00
※受付開始は開演の30分前、開場は開演の20分前
※上演時間は約75分を予定
★…終演後、関連企画あり出演:熊谷帆夏(劇団アンゴラ・ステーキ)、中村彩乃(安住の地/劇団飛び道具)
料金(税込):
一般 前売3,000円/当日 3,500円
アンダー25 前売・当日 2,500円 ※枚数限定
応援チケット 前売・当日 6,000円
※入場整理番号付き自由席。入場順は、応援チケット購入者、前売(事前精算)購入者、前売(当日精算)購入者、当日券購入者の順
※未就学児入場不可
※アンダー25チケットは、公演当日に受付にて年齢が確認できる証明書(学生証、免許証等)を提示チケット予約:https://ticket.corich.jp/apply/474899/
関連企画
『見上げる魚と目が合うか?』関連ワークショップ
舞台で表現することを体験。演劇経験者でも初心者でも参加可。
日程:2026年9月7日(月)19:00~21:00(受付:18:45)
定員:10名(要予約)
対象:中学生以上
受講料:2,200円日程:2026年9月12日(土)18:45~20:45(受付:18:30)
定員:10名(要予約)
対象:中学生以上
受講料:2,200円
※9月12日(土)17:00以外の回を観劇の方も参加可申込:https://forms.gle/cQGakfwWM6GqiU4E8
舞台監督:豊島祐貴(プロトテアトル)
舞台美術:中村友美
照明:松本永(eimatsumoto Co.Ltd.)/佐々木夕貴(eimatsumoto Co.Ltd.)
音響:森永恭代(サファリ・P)、林実菜
衣装:イトウワカナ(intro)
宣伝美術:山口良太(slowcamp)
制作:前田瑠佳
提携:聖天通劇場
助成:芸術文化振興基金、大阪市
主催:トレモロ
大阪市福島区福島7-7−12



