
松本雄吉が1970年に大阪で設立した劇団・維新派。独特のリズムで語られる大阪弁が特徴的な「ヂャンヂャン☆オペラ」と呼ばれる表現スタイルと、公演ごとに巨大な野外劇場を自ら組み上げるスケールの大きな作品で知られ、国内外で公演を重ねた。2016年に松本が他界し、2017年に劇団は解散したが、劇団関係者はその後も舞台芸術や美術の世界で各々活躍している。
松本の没後10年となる2026年10月9日(金)〜12日(月・祝)に、難波宮跡公園「なノにわ」にて、維新派主催の野外上映会&屋台村「十字路の迎え火」が開催される。
上映会では、日替わりで4作品を上映。大阪城公園で上演され、松本雄吉も役者として舞台に立った作品『十五少年探偵団ドガジャガドンドン』(1987年)、明治・大正の産業革命期の大阪を舞台に、水際で暮らす移民労働者たちの生活を描いた『水街』(1999年)、大阪の高層ビル群を望む中之島で上演された『透視図』(2014年)、奈良の平城宮跡で松本の逝去後に上演され、維新派最後の作品となった『アマハラ』(2016年)がラインナップされており、全ての上映を無料で鑑賞できる。
また、かつての維新派公演の際には必ず劇場に併設されていた屋台村も復活。飲食店等が出店するほか、さまざまなライブステージも展開。上映を観に来た人も、偶然通りかかった人も、同じ場所でその場限りの空間をともに楽しむ、祝祭的な場が立ち上がる。
維新派の核心である「野外という環境がもたらす空間の多層性」や「屋台村という開かれた場」を改めて大阪に出現させようとする本企画。維新派を知る人も、これまで作品を直接観たことのない人も、会場に足を運んで、維新派の世界観とさまざまな人・出来事との出会いを味わってみてほしい。
なお、本企画の開催資金を募るクラウドファンディングを実施中。上映会の先行予約特典や屋台村クーポンなどのリターンが用意されている。
十年前、松本雄吉は逝きました。
それからそれなりに
貴方もわたしも生きていて
猫を撫でたり
月に問うたりする日々で。
そろそろいっぺん呑みながら
踊りましょうやのお誘いです。–
1970年に結成した維新派は、野外に自らの手で”劇場”を建て、風景を巻き添えにした唯一無二の劇空間を生み出してきました。その名のとおり、固定された組織ではなく、公演ごとに多様な人が集まる流動的な”派”として活動し、大阪を拠点としながらも、土地の風景や歴史を求めて、旅をするように各地で野外公演を重ねてきました。野外劇場に併設される「屋台村」は、さまざまな店舗やライブステージが立ち並ぶ、公演期間中だけ現れる特別な空間です。公演のチケットがなくても誰でも自由に立ち寄ることができ、公演を観に来た人も、偶然通りかかった人も、一緒にその場の時間を楽しみ、思い思いに過ごしていました。維新派の活動の本質は、作品を上演することだけではなく、人々が集い、交わり、時間を共有する”場”を立ち上げること、そして、その過程そのものにあったのではないかと、今、感じています。
このたび、主宰・松本雄吉の没後十年を機に、難波宮跡「なノにわ」にて、野外上映会&屋台村『十字路の迎え火』を開催します。難波宮は、かつて諸外国との交易・交流の要であった「難波津」に隣接し、人やモノ、文化が絶えず行き交う場所でした。上演場所の歴史や風景を作品創作の重要な要素のひとつとしてきた維新派にとって、多様な交流の記憶を宿すこの場所は、屋台村を含めた維新派のあり方とも深く重なります。
人と人、記憶と思い、過去と現在が交わるこの”十字路”のような場所で、もう一度、維新派の時間を立ち上げられることを、とても嬉しく思います。
秋の風の中で、また皆さまにお会いできますように。ご来場を心よりお待ちしています。
(維新派Webサイトより転載)
維新派 松本雄吉没後十年 野外上映会&屋台村「十字路の迎え火」
期間:2026年10月9日(金)〜12日(月・祝)
会場:難波宮跡公園「なノにわ」
料金:入場無料
上映会スケジュール:
10月9日(金)19:00
『透視図』(2014年/大阪・中之島)
上映時間:119分10月10日(土)18:00
『十五少年探偵団ドガジャガドンドン』(1987年/大阪・大阪城公園)
上映時間:113分10月11日(日)18:00
『水街』(1999年/大阪・南港)
上映時間:143分10月12日(月・祝)19:00
『アマハラ』(2016年/奈良・平城宮跡)
上映時間:116分※上映会は入場無料・予約優先制。予約受付は9月12日(土)10:00より開始
※屋台村の営業時間やライブパフォーマンスの予定は、後日公式Webサイトで公表予定
大阪市中央区馬場町3-65










