新型コロナウイルス感染拡大防止のためのイベント自粛要請を受け、舞台芸術公演の多くが中止・延期を余儀なくされた。緊急事態宣言解除後も、感染予防のための客席減などで、活動再開の方法を模索する関係者が多い。このような状況に立ち向かい活動再開と発展を願う関西小劇場演劇祭「ターニングポイントフェス」が、福島のABCホールで開催される。

本イベントを発案したのは、大阪を拠点に活動するゲキゲキ／劇団「劇団」。劇団の活動再開には様々なハードルがあるが、それを乗り越える勇気と覚悟を示すためのターニングポイントを打ち立てたいとの思いで企画した。
「演劇を止めるな、芸術を止めるな」という志を共有する関西の劇団に協力を依頼。「リリパットアーミーⅡ」「南河内万歳一座」などのベテラン劇団から中堅・若手まで、18劇団・ユニットの出演が決まった。

フェスでは、各団体が20分程度の作品を2日間にわたって上演。客席を通常の4分の1に減席するため、観客拡大のため無料ライブ配信も実施する。

なお、この演劇祭の開催および劇団の活動を支援するクラウドファンディングを、9月30日まで実施中。支援金からイベント開催経費を差し引いた額が、演劇祭参加全団体・関係者に分配される。