2019年4月に心斎橋店が閉店し、2020年7月に天王寺に移転オープンしたスタンダードブックストアにて、『漂流の演劇―維新派のパースペクティブ』(大阪大学出版会、2020年8月発行)の刊行記念イベントが、2日間にわたって開催される。
本書では、大阪を拠点に活動してきた劇団「維新派」について、研究者や演劇人、建築家らが多角的な視点から考察。演劇史のみならず、美術史(特に関西の前衛芸術)における維新派の立ち位置を分かりやすく概説するとともに、維新派の文学的価値、音楽や言語・身体論、都市論からもその魅力に迫る一冊だ。編者は永田靖(演劇学)、著者には細馬宏通(人間行動学者)、橋爪節也(美術史家)、家成俊勝(dot architects)、林慎一郎(劇作家・演出家)、塚原悠也(contact Gonzo)など多彩な顔ぶれが並ぶ。
イベントの第1夜には、本書の著者である永田や細馬らのほか、維新派の舞台音楽監督だった内橋和久や、元役者の金子仁司も出演。「維新派の、ことば・空間・身体」について語る。
第2夜は永田以外のメンバーは入れ替わり、「維新派の舞台美術と野外演劇」について話すほか、維新派の最後の作品となった『アマハラ』のドキュメント『彼方の人々』の上映会も行う。
なお、本イベントはZoomでの配信イベントとなる。
『漂流の演劇 —維新派のパースペクティブ』刊行記念イベント2days
第1夜「維新派の、ことば・空間・身体」
日時:2020年9月13日(日) 18:00〜19:30(予定)
出演:永田靖(大阪大学)、細馬宏通(早稲田大学)、福島祥行(大阪市立大学)、林慎一郎(極東退屈道場)、内橋和久(元維新派舞台音楽監督)、金子仁司(元維新派役者第2夜「維新派の舞台美術と野外演劇」&『彼方の人々』(『アマハラ』ドキュメント)上映会
日時:2020年10月10日(土) 上映会 19:00〜 トークイベント 20:00〜21:30頃(予定)
出演: 永田靖(大阪大学)、須川渡(福岡女学院大学)、家成俊勝(dot architects)、大田和司(元維新派舞台監督)、立川晋輔(映像作家)、原田祐馬(UMA /design farm)会場:スタンダードブックストア2F(Zoomでの配信イベント、来場は5名程度まで)
料金:トークイベント 各1,000円、上映会 500円
申込:スタンダードブックストア通販ページかスタンダードブックストア2Fレジカウンターにて
問合:06-6796-8933
大阪市天王寺区堀越町8-16 TENNOJI BASE